「VIVANT」別班奪還作戦のカギを握るのは…後半戦を大胆予想

日曜劇場「VIVANT」(TBS系・毎週日曜よる9時~)第2シーズンの後半戦が、10月4日からスタートする。番組プロデューサーの飯田和孝は「前半戦よりも大きなサプライズが5回くらいあります」と予告しており、残り6話で怒涛の展開が期待される。間もなく開幕する後半戦に向けて、今後の展開を予想してみたい。(文・大山くまお)
別班奪還作戦の成否のカギを握るのは?
第19話から始まるのは、ゴルバド共和国のシャキ城に囚われた別班員の奪還作戦だ。乃木(堺雅人)、ノコル(二宮和也)たちが別班員を奪還した後、チョッキー(オーム・タナパック)が所有するプライベートジェットで脱出する計画である。ドラマパートが多かった第2シーズンにおいて、最大のアクションシーンになるだろう。
野外広告に設置されたQRコードからアクセスできる第19話の予告映像の終わり際に、プライベートジェットの機内にカスピ海から侵入した乃木がいる場面があるため、作戦は順調に進むと思われる。しかし、第18話で乃木たちが議論していたとおり、シンシーがHQ-9(地対空ミサイル)を所持していたら脱出の途中で狙い撃ちにされるのは間違いない。
昨年末に放送された「VIVANT」のメイキングには、ブルーウォーカー(花岡すみれ)と東条翔太(濱田岳)の拠点に置かれたディスプレイに、HQ-9らしきミサイルのデータが表示されている場面があった。このミサイルにどう対処するのかが別班奪還作戦の成否のカギを握ると考えられる。
柚木薫も最前線へ?
第2シーズン前半戦では、ジャミーン(本間さえ)と東京で穏やかに暮らしており、あまり出番がなかった柚木薫(二階堂ふみ)だが、後半戦は活躍が予想されている。第19話の予告では、何者かに口を塞がれて驚く場面があって話題になった。
昨年末に放送されたメイキングやTVerオリジナル番組「VIVANT-Adventure Log-」#14によると、二階堂はアゼルバイジャンロケに参加していることが判明している。薫が東京を離れ、物語の最前線に突入していくのは間違いない。岩山での撮影現場では、乃木役の堺、野崎守役の阿部寛、ノコル役の二宮、ドラム役の富栄ドラムと一緒だった。第18話の時点で、中国と深い関係のある諜報組織シンシーに囚われていた野崎とドラムだが、まもなく救出されて合流するのだろうか。
なぜ薫は国外にいるのか。アゼルバイジャンロケでは、いつも薫と行動をともにしていたジャミーンの姿は見えなかった。ジャミーンの養育に強い責任感を感じている薫が、何者かにさらわれたジャミーンを追っている可能性はある。
ジャミーンの能力&エリシャの条件
人の善悪を直感的に見抜く能力を持つ“奇跡の少女”ジャミーンも、今後の展開のカギを握る存在だ。中国と深く関わる諜報組織シンシーの最高責任者ハン・リンシン(宮下今日子)が、解体されたテロ組織「テント」と孤児院について知りたがっていたのは、ジャミーンについて知ろうとしていたからではないかという推測もある。
もう一人、物語のカギを握るのは、科学者のエリシャ・ママドフ(Manaf Dadashov)だ。核融合の持続化に成功した後、自殺したものとされていたが、実際にはシンシーが身柄を確保していることが明らかになった。世界のエネルギー市場を揺るがす発明だが、エリシャがシンシーに出している“条件”がテント、あるいはジャミーンに関わっていることではないかという予想もある。
ジャミーンの持つ特殊な能力がエリシャの“条件”なのかは不明だ。エリシャがシンシーの人間をジャミーンに見せて善悪の判断を仰ぐ……という展開はやや単純すぎるか。
ちなみに、ジャミーンが蛇蝎の如く嫌った山本巧(迫田孝也)はブルーウォーカーこと太田梨歩への虐待と日本への裏切りがあった。「悪」と判断された公安の鈴木(内野謙太)は日本を裏切ったシンシーの工作員で、和久井(田中俊介)は日本を裏切っていないが家庭内でDVをしていた。もしシンシーの中に人の良い熱烈な愛国者がいたら、ジャミーンは「善」と判断するのだろうか?
リュウ・ミンシェンの運命は?
野崎の前に登場したシンシーの諜報員、リュウ・ミンシュエン。乃木と別人格のFを演じる堺が、リュウを演じたことでも話題になった。
かつて野崎を深く愛したリュウが、このまま野崎を監禁し続けるとは考えにくい。なんらかの合図を交わし、逃亡の手助けをするのではないかという予想も少なくない。なお、今年7月に放送されたバラエティー番組では、ドラムが運転する軍・民両用の四輪駆動バンがアゼルバイジャンの商店街を爆走するシーンのメイキングが放送されており、これが野崎とドラムの逃亡シーンではないかと考えられる。
問題はそこからである。野崎とドラムの逃亡の手助けを行えば、シンシーにとって重大な裏切りにあたり、リュウが危険な状況に置かれるのは間違いない。場合によっては命を落としかねない。第19話の予告でリュウが「さようなら、野崎さん」と言っているが、明らかに愛情を込めた表情というのも気になる。
とはいえ、堺が演じている以上、乃木、あるいはFと何らかの深い関係があってもおかしくはない。今後のストーリーにリュウがどのように関わっていくのだろうか。
チンギスの活躍
第19話の予告で、警察の服を着て森に潜む場面が映し出されたバルカ共和国の警察官・チンギス(バルサラハガバ・バタボルド)も、今後の活躍が予想される一人だ。
9月20日に配信がスタートしたサイドストーリー「チンギスーVIVANT THE ORIGIN STORYー」について、飯田プロデューサーは「第2シーズン後半戦につながる伏線も、埋め込んであります」と語っているが、チンギスの過去について語られる本作において、もっと重要な意味を持つのはチンギスとノゴーン・ベキ(役所広司/林遣都)との関わりである。チンギスが警察官としての職務を超えて行動するとしたら、ベキにまつわることだと考えて間違いない。
バルサラハガバがInstagramにアップしたVlogによると、今年8月に島根県の奥出雲にある櫻井家住宅を訪れて撮影したことが明らかになっている。櫻井家住宅といえば、乃木家のロケ地として知られている。チンギスが何らかの理由で乃木家を訪問するのだろうか?
乃木が愛国心を捨てることはある?
第17話では、別班員の毒殺を決定した櫻井里美(キムラ緑子)ほか上層部との板挟みになって苦しんだ乃木。結果的に仲間たちを集めて別班員奪還作戦を決行するが、「この美しき我が国を汚す者は何人たりとも許さない」というセリフでわかるように、日本を守るためには殺人も辞さない愛国者の乃木が、初めて別班の規律と命令に逆らったことになる。
別班に切り捨てられた黒須駿(松坂桃李)と仲間たちは、かつて日本に見捨てられたベキたちとの境遇と重なる。だからこそ乃木は、奪還作戦を決行したのだろう。とはいえ、乃木は別班の命令に背いたものの、櫻井に事前の許諾を取っており、決定的に対立したわけではない。これまで通り日本に害をなす者は容赦なく殺す愛国者であるという軸はブレないだろう。何より多くの視聴者は、乃木が愛国者であり続けていることを望んでいる。その点はラストまで安心して見ていられるのではないだろうか。
ノゴーン・ベキは生きている?
第1シーズンで、乃木に銃撃されて死亡したとされるノゴーン・ベキ。しかし、乃木は別班員を死なないように射撃した腕前を持っており、別班員たちと同様にベキが生存している可能性は高いと考えられる。第18話では、ノコルとアディエル(Tsaschikher Khatanzorig)に対敵行動を教える回想シーンで久々に登場した。これも今後の登場への布石だと考えることはできないだろうか。
シンシーが追っているテントの情報、テントが運営していた孤児院の情報、そしてジャミーンの能力について、一番詳しく知っているのはテント創設者であるベキだろう。ベキの存在、あるいは彼が知っていることが、物語のカギになるのかもしれない。
「VIVANT」オフィシャルサイトのトップ画像は、新しいキャラクターが登場するたびに人物の画像が追加されることで知られているが、中央にいる堺雅と阿部の間が少し空いているのがわかる。ここに入るのは、役所広司をおいて他あるまい。はたしてベキは生きているのか? 後半戦の展開に注目したい。
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