死んだはずのアベンジャーズ最強メンバーが…ラストはこうなる!編集部ガチ予想

「ワンダヴィジョン」三部作いよいよ完結!

 「ワンダヴィジョン」「アガサ・オール・アロング」に続く三部作「ヴィジョンクエスト」が、ディズニープラスで独占配信開始となりました。記憶を持たないホワイトヴィジョンとして再起動し、「自分自身が何者なのか」を見失ってしまったヴィジョン(ポール・ベタニー)が、自身の脳内環境“マインドスペース”で自らの過去と向き合う中で、予測不能な事態へと巻き込まれていきます。

 果たして、「ヴィジョンクエスト」はどのような結末を迎えるのか!? ここでは、長年MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)を追っているシネマトゥデイ編集部の入倉と倉本が、前半戦となる第4話までを鑑賞し、気になる内容や、物語のカギを握るかつての宿敵・ウルトロンや、「ヴィジョンの息子」らしき謎の少年などについて熱くトーク! 「ワンダヴィジョン」三部作が迎える結末を大胆予想します。

マーベル版『インサイド・ヘッド』にびっくり!

舞台はまさかのヴィジョンの頭の中!

倉本:「ヴィジョンクエスト」第4話までご覧になった率直な感想は?

入倉:「ワンダヴィジョン」からけっこう時間が空いたので(「ヴィジョンクエスト」までの)ストーリーを覚えてない部分もあったのだけど、1話からすんなりと楽しめた。

倉本:「ワンダヴィジョン」の続編ドラマという位置付けになっていますが、第1話を観てみると、「ワンダヴィジョン」未見の人も「ヴィジョンクエスト」についていけるようなフォローアップがあったりして、今作から観ても全然大丈夫な構成になっている気がしました。

入倉:確かに初見でも話は追えるけど、「あのウエストビューの日々」を知っているかどうかで第3話の刺さり方が全然違うと思う。やっぱり「ワンダヴィジョン」は復習してから観てほしいなぁ。

倉本:ワンダの息子の件は特にそうですね。でも、ウルトロンとの掛け合いだけでも十分に入れる作品だと思うので、まず第1話を観てから戻るのもアリかなと。

入倉:今回のヴィジョンは『アベンジャーズ』シリーズで内面を確立していったヴィジョンとは違うんだよ、ということがちゃんとわかるようになっていた。前のヴィジョンの記憶はデータとして持っているんだけど、人間的な感情を本質的にわかっていなくて、人間的なジョークも下手(笑)。初登場したころのヴィジョンを見てるみたいだった。

倉本:ヴィジョンが脳内環境(マインドスペース)でAIたちと暮らしてる設定は、一見難しそうに見えるけど、実際に作品を観るとものすごく面白い設定だなと思いました。死んだはずのウルトロンも、この設定だったらもう一度MCUに戻すことだってできるし、J.A.R.V.I.S.、F.R.I.D.A.Y.、E.D.I.T.H.といったAIを擬人化させて物語に組み込ませるのも面白い仕掛けですよね。「ワンダヴィジョン」「アガサ・オール・アロング」は一般的なドラマとはまた違うストーリーテリングで視聴者を驚かせてきたので、そういった意味では、「ヴィジョンクエスト」は前2作を踏襲していると感じました。

入倉:倉本くんが言う通り、ヴィジョンの物語はMCU作品のなかでも独自性が強かったよね。同時に今回は、今までで1番とっつきやすい作品になっていると思った。60年代~70年代のシットコムから始まる「ワンダヴィジョン」は驚いた人がいたかもしれないけど、今回は“ヴィジョンの頭の中”でAIたちが同居してるんだよっていう設定。AIのビジュアルも性格も個性的でわかりやすいし、楽しかった!

倉本:ディズニー&ピクサーの『インサイド・ヘッド』もそうですし、AIキャラクターの個性付けがしっかりされているので、そこも本作の見やすさにつながっていると思います。

ウルトロンが大活躍!新たなシンセゾイドは何者?

ウルトロンもついに改心!?

入倉:AIの中にウルトロンもいるのがうれしかったなぁ。「ヴィジョンクエスト」で本当のウルトロンというキャラクターの内面が知れた感じがした。

倉本:『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』で起こしたことは許しがたいものですが、第4話まで観るとウルトロンは「悪ではない」感じもするんです。「ヴィジョンクエスト」ではヴィジョンにヒントを与えたりして、サイドキックっぽさが出ているんです。再登場したウルトロンを深掘りしていく上ですごくいい立ち位置だと思います。

入倉:僕は逆に、第4話まで観ても一貫して「こいつは信じたらダメだ」って思いながら観てた(笑)。ヴィジョンにヒントを与えてるのも全部、自分の目的のための布石だと思う。最後はやっぱりラスボスに戻るんじゃないかな。

倉本:そこは意見が分かれますね! 僕は「贖罪」まではいかなくても、ヴィジョンと同じくアイデンティティーに悩む存在として描かれていると思うので、敵のままでは終わらないと予想します。

入倉:ある意味で家族みたいな関係でもあるから、ソーとロキっぽさもある。もちろんウルトロンなので(笑)、悪というか、他人の命を何とも思っていなかったりする部分もあるけど、それでもヴィジョンが憎みきれないという関係性が見えてきて、二人が本格共演することで、更にキャラクターが深掘りされていて感心してしまった。もちろん、ヴィジョン役のポール・ベタニーとウルトロン役ジェームズ・スペイダーという、素晴らしい名優二人があってのことだと思うけど。

倉本:そして、第4話のラストでウルトロンがヴィジョンの身体をコントロールしたのは、「ヴィジョンクエスト」最大のサプライズであり衝撃展開ですよね! ウルトロンを頼るしかない極限状態で自分のボディを委ねたのは、かつてのヴィジョンだったらできなかったことだし、ウルトロンとある程度の信頼関係が芽生えてきた証拠かもしれません。

入倉:4話までの段階だと、観ているこっちもウルトロンに頼るしかない! っていう気にさせられるんだよね。もちろん信じたらダメだ! って思った僕みたいな人もいたと思うけど。そこからウルトロンがあんなにヒドい事をすると思ってなかったから、口あんぐりというか(笑)。このドラマ面白い! ってなりました。

倉本:そして、第4話では物語のカギになる新たなシンセゾイド・ジョカスタが登場しました。原作コミックでは、ウルトロンが自身のパートナーとして製造したという設定なのですが、今作ではまだ謎多きキャラクターです。

入倉:僕は原作の背景を知らずに観ているので、彼女の存在は本当に謎ですね。やっぱりトニー・スタークが関わってくるのかな? このシリーズって所々にスタークの影が見えるというか。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の頃から描かれてきた、スタークの功罪みたいな部分が物語の根底にあるのかなって思わせる面もあって、MCUを追ってきたファンとしては面白いですね。

倉本:ジョカスタがヴィジョンたちにとって脅威となるのか、それとも彼らをサポートする味方になっていくのか、彼女の立ち位置も気になります。

入倉:そうだよね。ヴィジョンも4話までの段階で、今のヴィジョンとしての感情が生まれてるような気もするから、彼女との出会いによってさらに内面に変化が生まれるんじゃないか。うーん、気になる!

ヴィジョンの息子って誰?「双子じゃなかった?」

この二人、本当に親子なの!?

倉本:さらに、「身に覚えのない記憶」に悩む少年・トーマスも、本作のキーパーソンになりそうですね。ウルトロンが「ヴィジョンの息子」と断言していましたが、もともと、ヴィジョンとワンダにはトミー&ビリーという双子の子供がいました。二人は、ワンダがウエストビューで創造したいわば“幻影”でしたが、なぜかその時の記憶が、ロンドンに暮らす普通の男の子にフラッシュバックで蘇っているんですよね。

入倉:彼の存在は気になるねー! 「ワンダヴィジョン」のトミーはまだぜんぜん子供だったけど、トーマスは普通に大人だしね。

倉本:20代前半くらいの青年になってて。

入倉:「ワンダヴィジョン」から「ヴィジョンクエスト」までの間にあんなに成長するわけないし、そもそもワンダが創造した存在なんだから、実は生きていましたっていう話もあるわけない。でも特殊能力は持っているし謎だらけ!

倉本:プールの中でヴィジョンを復活させたあの力は、まさにトミー・マキシモフでしたよね? 空間をすり抜ける能力もヴィジョンの能力と一致します。トーマス=ヴィジョンの息子説が確証に変わる手がかりが、ドラマの随所に散りばめられている気がします。

入倉:最初は特殊な能力を持っている全く別人で、何らかの理由で記憶だけが移ってしまったのかと思って見ていたけど、倉本くんが言ったように、ヴィジョンと同じ力を使える描写もある。ただ、僕はまだ「別人説」を推したい。ワンダが創った存在が実体を持つとは思えないし、何かのきっかけでトミーの記憶とヴィジョンの力の一部が「乗り移った」普通の青年だと思う。だからこそ最後に記憶を手放して「自分の人生」に戻る展開もありえる。

AIも家族の一員!

倉本:僕は完全にトミー本人だと思っています! 原作でトミーは「スピード」というヒーローを名乗っていて、第4話のラストでは彼と同じ超高速移動を使いましたよね。ラストは、新ヒーロー誕生まで描いてほしいです。

 また、「ヴィジョンクエスト」は「ワンダヴィジョン」と共通して「家族」が大きなテーマとしてあります。かつてワンダが言っていた「Family is forever(家族は永遠)」という言葉が、「ヴィジョンクエスト」の中で何度も登場するんです。本当の親子ではないかもしれないし、ギクシャクしているけど、最終的にはヴィジョンとトーマスが家族同然の絆を育んでいく可能性はありそうです。

入倉:3~4話あたり、モーテルでトーマスと過ごすくだりなんかはすごくそれを感じたね。

倉本:ヴィジョンにはいま、家族と呼べる存在がAIしかいません。ワンダの喪失をどう埋めるのか、彼女に代わる存在がトーマスになってくるんじゃないかなと思います。

入倉:前のヴィジョンはワンダの愛で人間というものを理解して愛するようになった。そして今度のヴィジョンは息子の存在によって成長していく展開に今なっている気がしている。ヴィジョンという存在を通じて、いろんな家族の愛を知っていくというか。かなり感動的な人間ドラマにもなっていく気がするね。

今後のMCUへの繋がりは?━━「ヴィジョンクエスト」のラストはこうなる!

AIの仲間たちはどうなる?

倉本:では「ヴィジョンクエスト」第5話以降はどうなるのか? ウルトロンは、このままヴィジョンの肉体を乗っ取った状態で再び自由を手にする恐れがあります。『エイジ・オブ・ウルトロン』の時と同じく『ピノキオ』の劇中歌を引用していたり、ちょっと怪しいですよね。

入倉:第4話のウルトロンの行動で、ヴィジョンとの決別は決定的になった気がする。もう、お前何やってんだー! って本当にびっくりするようなことをやったので(笑)。これはただの想像だけど、ウルトロンがジョカスタのボディを狙うんじゃないかな。それでヴィジョンとの本当の最終決戦が描かれるとか!

倉本:実は今回、「ヴィジョンクエスト」のキャスト&ショーランナーをオンラインで取材して、ウルトロン役のジェームズ・スペイダーとショーランナーとテリー・マタラスから第5話以降のヒントもいただきました。スペイダーによると、ウルトロンには何か目的があって、ヴィジョンと信頼関係を結びつつあるトーマスに接触するようで、この二人の関係性に注目だと話していました。マタラスも、スペイダーと(トーマス役の)ルーアリ・モリカとのシーンはすごくいい画が撮れたと手応えを感じている様子でした。

入倉:ええ、トーマスとウルトロンに何かつながりがあるかもしれないってこと? トーマスの本当の正体もわかってないことだらけだもんね。「水」がヒントになっていることくらい。水難事故で一度死んでいるとか? 命が失われた瞬間にワンダの力が作用して、トミーの記憶が宿っているとかっていう予想はどうだろう。

倉本:新たに登場した傭兵・パラディンもすごく魅力的なキャラクターです。彼を雇う“黒幕”も残りのエピソードで登場する可能性があります。彼はMCUの中でも手強いキャラクターや組織を相手にしてきたことが、セリフの中から読み取れます。テン・リングスと面識があったり、“狼男”=ウェアウルフ・バイ・ナイトに遭遇していたり、ヘルズ・キッチン(デアデビルの活動拠点)にも行ってるんです。この作品はMCUの小ネタも豊富なので、その辺りの伏線回収も気になります!

入倉:まさかの狼男がここで! っていう(笑)。

ヴィジョン&ウルトロンにも決着が!?

倉本:例えば、F.R.I.D.A.Y.がトニー・スタークの死についてAIの視点で語っていたり、彼女にとっても救えなかったことがトラウマになっていた新事実もすごく興味深い。MCUで語られてきた出来事を、また違った形で語り直すことをドラマはやっているんですよね。

入倉:そうだね。だから見ていない過去のMCU作品があってもすんなりとドラマに入っていけるようになっている。それにしても、パラディンがアダマンチウム製の弾丸でヴィジョンを圧倒する場面はおお! ってなったなぁ。

倉本:パラディンは原作だとマドリプールでも雇われていたので、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」に続いてマドリプールが舞台になる可能性もあります。彼を雇った黒幕がマドリプールに潜んでいたりして……。

入倉:僕はもっと「スターク寄り」だと思うんだよね。このドラマ、やたらトニー・スタークの名前が出てくるし、『アイアンマン』1作目でスタークを拉致したテン・リングスのラザも再登場する予定だし、黒幕はスタークに恨みを持つスターク・インダストリーズの人間なんじゃないかな。

倉本:なるほど、ウルトロンもヴィジョンも「スタークの遺産」ですからね。僕はマドリプールにいる誰か説を推しますが、黒幕がスターク絡みなら三部作の締めくくりとしてきれいですね。

入倉:どっちにしても、背後にいるのは誰なんだろうっていうのは気になるね。

倉本:また「ヴィジョンクエスト」の物語においても、ワンダは欠かせない存在です。『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の出来事で死んだと言われている彼女が、再びヴィジョンと繋がるのかどうかも気になるところです。

入倉:そうだね。ワンダのしたことは取り返しがつかないこともあるけど、MCU ファンとしてはやっぱり幸せになってほしいと思ってしまう……。せめてかわいそうじゃないラストがあってほしい!

ヴィジョンは本当の自分にたどり着けるのか?

倉本:最後はやっぱり、ハッピーエンドで終わってほしいですよね。「ワンダヴィジョン」から続いてきた二人の物語が帰結して、1つの形として終わってほしいという思いがあります。

入倉:ワンダとヴィジョンの物語って『アベンジャーズ』シリーズで始まって続いてきたわけじゃないですか。『アベンジャーズ/エンドゲーム:アンコール』が劇場で再上映されたこのタイミングでラストを迎えるのは感慨深いよね。

倉本:この先には、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』が控えているし、重大決戦の前に、ヴィジョンとワンダの物語をしっかりといい形で終わらせてほしい! 何より、「ヴィジョンクエスト」は「ワンダヴィジョン」三部作の完結編なので、しっかりとヴィジョンの物語に終止符が打たれてほしいです。ヴィジョンがもう一度アイデンティティーを確立させるのか。もしくはヴィジョンがもう一度「家族」と呼べる存在に出会うか、アベンジャーズのヒーローとして再起するのか気になります。

入倉:僕の予想は「ヴィジョン、アベンジャーズ復帰エンド」。ウルトロンとの最終決戦を経て、自分が何者かを取り戻して、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の戦いに合流する。そのための物語だと思ってる。

倉本:僕は逆に「ヒーローを降りるエンド」です。ワンダが望んだ「普通の家族」をトーマスと築いて、人間として生きることを選ぶ。それが三部作の着地点として一番美しいと思います。

入倉:これは完全に割れたね(笑)。答え合わせは最終話で!

「ヴィジョンクエスト」はディズニープラスにて独占配信中
ディズニープラス公式サイト>>
(C) 2026 Marvel

【プロフィール】

シネマトゥデイ編集部・入倉功一

ほぼ全てのマーベル関連の取材に携わり、サンディエゴ・コミコンにも参加。キャプテン・マーベル正式発表の場に居合わせたのは今でも自慢。ケヴィン・ファイギ、アンソニー・ルッソ、ジェームズ・ガンなどにインタビュー経験あり。ベストMCU作品は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』。

シネマトゥデイ編集部・倉本拓弥

サンディエゴ・コミコン、D23などでマーベル作品の取材を担当。プライベートでも海外のコミコンに参戦し、原作コミックやホットトイズを集めている。「ヴィジョンクエスト」ではキャスト&スタッフのインタビューを担当した。

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