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モントリオールから凱旋帰国!根岸吉太郎監督が喜びの緊急記者会見を実施!!

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日本映画のさらなる飛躍に期待!
日本映画のさらなる飛躍に期待!

 第33回モントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門に正式出品された映画『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』で、最優秀監督賞を受賞した根岸吉太郎監督が凱旋(がいせん)帰国を果たし、9日、配給元である東京・有楽町の東宝本社で喜びの緊急会見を開いた。会見には根岸監督と共に映画祭に出席した主演の浅野忠信と、日本で朗報を受けた共演者の松たか子も出席した。

映画『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』写真ギャラリー

 冒頭、フランス語で自己紹介した根岸監督は「クオリティーの高い作品ばかりがそろった映画祭で評価され、本当にラッキーだった」とまずは喜びのコメント。授賞式の檀上で「メルシー、ボク」と5回も感謝の言葉を述べたと報じられた件については、「5回じゃなくて3回です。すぐ大きく報道しちゃうんだから」と照れた表情だったが、授賞式の最中は、映画のタイトルを聞き逃すまいと「いつしか頭の中が、ヴィヨン、ヴィヨン、ヴィヨンってなっていた」と明かした。

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 現地で上映された際には、予想以上に観客がビビッドな反応を示したそうで、根岸監督も「今、世界の中で日本映画に大きな波が来ていると感じた。これをきっかけに飛躍していければ」と期待を寄せたほか、「世界中が混とんとする中で、東洋的なものが持つ力強さが注目されているのかもしれない」と分析。また、夫婦役を演じた浅野と松も「俳優として新しい自分を発見できた。監督に感謝したい」(浅野)、「スクリーンを通して、世界の人に評価されたことは本当に励み」(松)と出演作が世界で認められたことに気持ちを新たにしていた。

 『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』は、太宰治生誕100年を記念し、小説「ヴィヨンの妻」を松たか子、浅野忠信主演で映画化したヒューマンドラマ。戦後混乱期の東京を舞台に、苦悩する小説家の大谷(浅野)と、彼を支える妻・佐知(松)の姿を描いていく。本映画祭の創設者兼ディレクターのセルジュ・ロジーク氏は、来日時に本作の試写を観て、すでに根岸監督の演出家としての手腕を絶賛していた。

映画『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』は10月10日より全国東宝系にて全国公開

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