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北野武監督にちなんだ監督ばんざい賞決定!インド映画界の革新者マニ・ラトナム監督に!

第67回ヴェネチア国際映画祭

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撮影中のマニ・ラトナム監督
撮影中のマニ・ラトナム監督

 北野武監督の映画タイトルから名付けられ、長年に渡って映画を研究しながら野心的な作品を作り続けている監督に贈られる「第4回監督ばんざい!」賞(グローリー・トゥ・フィルム・メーカー・アワード)の授賞式が現地時間6日、第67回ヴェネチア国際映画祭で行われた。今年は映画『ボンベイ』や『ディル・セ 心から』などで知られるインドのマニ・ラトナム監督が受賞し、ジャガー・ルクルトの高級時計が贈られた。

第67回ヴェネチア国際映画祭コンペ作品

 同賞は第1回の北野武監督を皮切りに、第2回はイランのアッバス・キアロスタミ監督とフランスのアニエス・ヴェルダ監督、第3回は米のシルヴェスター・スタローン監督と、地道に己の監督道を歩んで来た映画作家たちを讃えてきた。今年の選考理由について、同映画祭ディレクターのマルコ・ミュラーは、ラトナム監督がインド南部のタミル語だけを使って作品を作り続け、かつその作品が広くインドの映画市場で成功を収めて来たことを高く評価。ミューラーは「現代的なボリウッド映画に作家性を導入した、インド映画界の偉大な革新者の1人だ」とコメントしている。

 授賞式後はラトマン監督の最新作、アイシュワリア・ライ主演『ラヴァーン』(原題)がプレミア上映された。監督に敬意を表し、ヒンディー語とタミル語バージョンでの上映となった。(取材・文:中山治美)

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