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斎藤工、謎の漂着者役でテレ朝連ドラ初主演 秋元康と再タッグでSNS時代の光と闇描く

「漂着者」より斎藤工
「漂着者」より斎藤工 - (C)テレビ朝日

 斎藤工が、テレビ朝日系7月クールの金曜ナイトドラマ「漂着者」(7月スタート、毎週金曜夜11:15~深夜0:15※一部地域を除く)で主演を務めることが11日、明らかになった。斎藤が演じるのは、記憶をなくし、とある地方の海岸にたどりついた正体不明の男。SNSが情報を席巻する現代において、まつり上げられるのも叩き落されるのも一瞬という恐怖、主人公がまるで教祖のようにまつりあげられていくさまを描く。企画・原作は、ドラマ「あなたの番です」などの秋元康。斎藤は秋元と「共演NG」に続くタッグとなり、本作に「実はかなり前にこのお話をいただいていたんですが、まず、『なぜ僕なんだろう…』と思いました。でもその後、今、このタイミングで作品自体も“漂着する”ことになり、すべての点が線になって繋がったような不思議な体験をしています」とコメントしている。

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 斎藤にとって、テレビ朝日系連続ドラマ初主演となる本作。斎藤いわく「足掛け3年で実現することになった」という。物語は、斎藤演じる正体不明の男がとある地方の海岸に漂着するところから始まる。偶然、彼を発見した女子高生たちがSNSに動画を投稿したことで一躍時の人に。発見された際に彼が発した言葉が、アーネスト・ヘミングウェイの作品に登場するものだったことから、彼はネット上で「ヘミングウェイ」と呼ばれるようになり、やがて彼の周囲で少女の失踪、猟奇的な殺人など不可解な事件が続発。ヘミングウェイが、事件を解決に導く予言めいた力を発揮したことで次第に人々から崇められる存在になっていく。

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 世間の人々は記憶を失い、自分の年齢も名前さえもわからない男を崇拝したり、期待したり、時に失望したり。スクープを狙う女性新聞記者や、彼が事件に関与しているに違いないと疑う刑事らがヘミングウェイの素性を探る中、さらに不可解な事件が次々と発生。ジャンル分け不可能な予測不可能な展開が待ち受けるという。

 企画・原作を手掛けた秋元は、企画意図を以下のように語っている。「毎日のように、テレビや新聞や雑誌で取り上げられている話題の人物が、もしも身許を偽ったとしても、今のネット時代、すぐに『あいつは、〇〇だ』と特定されるでしょう。では、もしも、どれだけマスコミが調べても、どこの誰なのか全くわからない正体不明の人物が現れたとしたら? しかも、その人物が『過去のことを全く思い出せない』と言い張る記憶喪失のイケメンだとしたら? そして、それが意味ありげに微笑む斎藤工だとしたら? 彼はどこからやって来たのでしょうか。何のために? そんなストーリーの続きを観たくなる“クリフハンガー”満載のドラマを企画しました」

 斎藤は、秋元と組んだ2020年のドラマ「共演NG」で、小説・ゲームなどさまざまな企画をヒットさせてきたアクの強いショーランナーに。放送中の「大豆田とわ子と三人の元夫」では詐欺師役でゲスト出演し、やはり強烈なインパクトで話題を呼んだ。今後、主演映画『シン・ウルトラマン』のほか『孤狼の血 LEVEL2』『CUBE』などが待機中。齊藤工名義で竹中直人、山田孝之と共に監督を務めた『ゾッキ』が公開中だ。

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 斎藤のコメント全文は下記の通り。(編集部・石井百合子)

斎藤工(ヘミングウェイ役)
--秋元康さん企画・原作の作品に出演されるのは2度目だと思いますが、本作に出演が決まった際のお気持ちをお聞かせください。

 実はかなり前にこのお話をいただいていたんですが、まず、「なぜ僕なんだろう…」と思いました。でもその後、今、このタイミングで作品自体も“漂着する”ことになり、すべての点が線になって繋がったような不思議な体験をしています。「共演NG」の時にも、「秋元さんはどこまで先が見えている方なんだろう」と感じていたんですが、エンターテインメントを通じてみんなが思っていたことを表現してくださいますよね。サブスクリプションが主体となってきている時代に、民放のドラマはどうあるべきか、を示唆する作品だったなと思います。この「漂着者」は、演じる僕自身が確固たる答えをもつというよりは、演じながら秋元さんのビジョンにたどり着いて行く、そんな作品になっていくんだと思います。

--台本を読んだ感想をお聞かせください。

 僕は映画が好きなので、年齢の割にはいろいろな作品を見てきた方だと思うんですが、このドラマは何とも似つかない、かといってすごく奇をてらっているわけでもない。そして、新しいけれど懐かしい…という、すごく不思議な気持ちになりました。今のこのご時世において、僕らは何かを断言してくれる人を求めているんじゃないかなと思います。そういう僕らが必要としている存在の象徴、一つの概念として、ヘミングウェイの姿を描いているドラマなんじゃないかなと思いました。

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--正体不明のヘミングウェイを演じるにあたり、準備していることや参考にしている人やものがあれば教えてください。

 実際に僕の周りにも記憶の一部を失っている方がいらっしゃるんです。その方を見ていて、僕自身、何かを失った時に、別の能力が倍増してリカバリーするという、人間がもともと持ち合わせている英知を超えた能力というのは、実際にあると思っています。厳密にいうと、この方がモデルというわけではないんですが、これまで見てきた作品の主人公も含めていろいろなものを参考にさせていただきました。ヘミングウェイは地上に降り立った人なのか、もしくは天界の人なのか…。地面から数センチ浮いているような価値観をもっているんだと思います。僕が思っている概念と、秋元さんが僕を選んでくださった事実に身を投じて、ヘミングウェイになっていけたらいいなと思います。

--もし、ヘミングウェイのような人物が現れたら…?

 僕らは今、人前に立って発言する職業の人たちの言葉の意味、本質みたいなものを吟味していると思うんです。人前に立つ公の人を、より厳しく見ている時期で、言葉の奥にある本質に目を凝らし、耳を澄ましている。一国民として僕自身も正直、純度が保たれた言葉がなかなか見当たらないな…と少し感じています。そういう意味でも、ヘミングウェイはそういう純度を保った言葉を残す、僕らが求めている人物なのかなと思います。

--撮影に向けての意気込みと、視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。

 このドラマは足掛け3年で実現することになったんですが、いま振り返ってみると「この時間は必要なものだったんだな」と思います。2021年、皆さんに必要とされるドラマになっていく、そんな必然性を感じています。秋元さんが見ていらっしゃる“今”と“未来”を提示し、さらに僕自身が“見たいもの”を作っていきたいと思います。

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