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『イエスタデイ』アナ・デ・アルマスが全カットされたのを知らずにレンタルした視聴者、ユニバーサルを訴える

『イエスタデイ』出演シーンが全カットされてしまったアナ・デ・アルマス
『イエスタデイ』出演シーンが全カットされてしまったアナ・デ・アルマス - Jeff Spicer / Getty Images for EON Productions, Metro-Goldwyn-Mayer Studios, and Universal Pictures

 映画『イエスタデイ』(2019)で女優アナ・デ・アルマスの出演シーンが全カットされたことを知らずに作品をレンタルしたアメリカの視聴者が、虚偽の宣伝活動を行ったとして、米ユニバーサルに対して訴訟を起こした。VarietyやDeadlineなどが報じている。

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 ダニー・ボイル監督が手がけた『イエスタデイ』は、自分以外は誰もビートルズを知らない世界で、売れないシンガー・ソングライターが、彼らの名曲の数々を歌ってスターダムを駆け上がるさまを描くロマコメ。アナは主人公が出会う芸能人・ロクサーヌ役を務め、海外版予告編にも数秒だけ登場していたが、完成版では出演シーンが全てカットに。脚本のリチャード・カーティスは、彼女の演技が素晴らしかったこともあり、その全てを削るのは「本当にトラウマ的な経験だった」とCinemaBlendに語っていた。

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 訴えを起こしたのは、アメリカ・メリーランド州とカリフォルニア州に住む二人。アナが映った『イエスタデイ』の予告編を観た後、それぞれ Amazon Prime で3.99ドルを支払い作品をレンタルしたという。訴状によると、原告はユニバーサルが主演とヒロイン(ヒメーシュ・パテルリリー・ジェームズ)のネームバリューが低いことを懸念し、アナのスター性を利用して視聴者を騙すような宣伝活動を展開したと糾弾しており、騙されたファンたちを代表して、最低500万ドル(約5億7,000万円、1ドル115円計算)の賠償金を要求している。

 『イエスタデイ』では出番がカットされてしまったアナだが、大ヒット映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』では魅惑のCIAエージェント・パロマを熱演し世界中のファンを虜に。次回作としてクリス・エヴァンスライアン・ゴズリング共演のアクションスリラー『ザ・グレイ・マン(原題) / The Gray Man』が控えるほか、『ジョン・ウィック』シリーズのスピンオフ『バレリーナ(原題) / Ballerina』の主演候補に挙がるなど多忙を極めている。(編集部・倉本拓弥)

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