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阿部寛、背中を押してくれた父親の言葉を明かす

阿部寛
阿部寛

 俳優の阿部寛が8日、都内で行われた映画『とんび』初日舞台あいさつに登壇し、背中を押してくれた父親からの言葉を明かした。舞台あいさつには北村匠海安田顕大島優子瀬々敬久監督も登壇した。

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 本作は、過去にドラマ化もされた重松清のベストセラー同名小説を、『護られなかった者たちへ』や『』の瀬々監督が映画化したヒューマンストーリー。瀬戸内海に面した備後市を舞台に、妻を失った夫・ヤス(阿部)と、彼に男手一つで育ててもらった息子・アキラ(北村)の親子の絆を描き出す。

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 これまでイベントごとに「この映画面白いです」とストレートな表現を繰り返してきた瀬々監督。そんな映画がこの日、初日を迎え「近くの氏神様でお参りしてきました。こういうことをするのも珍しいんです」と、いつもと違う朝を迎えたことを明かすと、終始緊張した面持ちを見せる。

 過去『HYSTERIC』『RUSH!』『護られなかった者たちへ』と多数の瀬々監督作品に出演している阿部は「こんな瀬々監督は初めて見ました」と驚きの表情で、「監督がこんなにストレートに『面白いです』と言ってくれて……役者としては本当に嬉しい。瀬々監督とこの映画をやれて幸せでした」と満面の笑みを浮かべる。

 父と息子の絆をはじめ、“家族”の愛がいっぱい詰まった本作。阿部演じるヤスの息子・アキラは、自分の夢をかなえるために、東京で新たなスタートを切る。そんな作品にちなんで、この日映画を観に来た新生活を始める観客に阿部がエールを送ることに。阿部は「受験生を励ますドラマに出てから、こういうことを頼まれることが多いんですよね」と自身が主演を務めたドラマ「ドラゴン桜」を引き合いに出すと、4月から大学進学のために愛知県から神奈川県にやってきて一人暮らしを始めた「一人が寂しい」と悩みを打ち明ける男性に「とにかく半年乗り切ればなんとかなる! 寂しいときはたくさん食べて元気に頑張れ」とエールを送った。

 さらに、阿部自身もこの世界に入るとき、父親から「3人兄弟の一番下なんだから、失敗してもいいからやってみろ」と背中を押されたことを明かすと、「誰しも悩んで失敗して自分を責めて生きていく。だからこそ、一生懸命愛情を持って人に接していくことが大事なんです。そんな思いを感じてほしい」と作品に込めた思いを語っていた。(磯部正和)

映画『とんび』は公開中

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