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ギャレス・エドワーズ、新作SFは日本へのラブレター 堀越麗禾に次回作オファーも

超リアルな“謙ドロイド”にビックリ! ギャレス・エドワーズ監督と堀越麗禾
超リアルな“謙ドロイド”にビックリ! ギャレス・エドワーズ監督と堀越麗禾

 映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)などで知られるギャレス・エドワーズ監督が17日、最新作『ザ・クリエイター/創造者』ジャパンプレミアイベントに舞踊家・女優としても活躍する堀越麗禾とともに来場、本作について語りながら、本物そっくりな“謙ドロイド”との対面にご機嫌な様子を見せた。

【画像】堀越麗禾、着物姿がキマってる!ジャンパンプレミアフォトギャラリー

 人類とAIの戦争が激化する近未来を舞台にした本作は、人類を滅ぼす兵器の創造者“クリエイター”の抹殺を命じられた元特殊部隊員が、とある理由から超進化型AIの少女・アルフィーを守るために戦うことになるSFアクション。ジョン・デヴィッド・ワシントン渡辺謙らが出演する。

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 エドワーズ監督のプロモーション目的の来日は『ローグ・ワン』以来、約7年ぶり。大勢の観客で埋まった会場にやってきたエドワーズ監督は「コンニチハ!」と日本語であいさつすると「この映画の(制作で)最後に行ったのが渋谷のスクランブル交差点だったんですが、今日この会場に向かう途中でスクランブル交差点を通りがかったら、大型スクリーンで(本作の)予告編がかかっていたんです。自分が始めた仕事の円環が今日、閉じられたような気持ちになりました」と晴れやかな表情。さらに、自身のTシャツを指さしながら「このTシャツには、今回のストライキで(プロモーションに)参加できなかったキャストの名前が入っているんです。特に渡辺謙さんに注目してください」とキャスト陣への思いを語った。

 大の親日家でもあるエドワーズ監督は「日本のことが心から大好きで、この映画も日本に向けたラブレターになっています」とメッセージ。さらに「実は22、3年前に偶然、テレビである映画のクリップを目にして、とても心惹かれてしまったんです。何という映画なのかわからなかったので、エンドクレジットをメモしたんですが、それが『子連れ狼』だった。あの年齢を重ねたサムライと子どもの関係性が本当に魅力的で、それをいつかSFで描きたいという思いが結実したのがこの作品なんです」とインスピレーションの源を明かしていた。

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 さらに「僕は日本の文化やデザインにインスピレーションを受けているし、僕が子どもの頃にすてきだなと思っていたのは、1980年代、90年代に日本で描かれていたような未来像だった。この作品は、その未来を象徴的に描いた作品になったと思っています」と付け加えた。

 この日は、物語の重要なカギを握る超進化型AI少女・アルフィーの日本語吹き替え声優を務めた、十三代目市川團十郎の長女としても知られる、堀越麗禾が着物姿で登壇。エドワーズ監督は、イベントの前に麗禾と一緒に渋谷や新宿などを巡るバスツアーを行ってきたとのことで、「今回のバスツアーで、とてもいいロケーションを見つけました。次回作にはぜひとも麗禾さんに出ていただきたい」とラブコールを送る。

 一方、アルフィー役の吹き替えについて「この役は本当に難しくて。この子がどういう風に考えてセリフを言っているのか。たくさん想像しながら声を入れさせていただきました」と振り返った麗禾は「家族からのアドバイスは?」という質問に「その時は父と弟がたまたま家にいなくて、あまりアドバイスはもらわなかったですけど、今日アフレコに行ってくるねと言ったら、がんばってねとたくさん言ってくれました」と語る。

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 エドワーズ監督も吹き替え版の映像を観たといい「感服しました。麗禾さんはこの映画に多大なるインスピレーションを与えてくれたアニメ作品を思い出させてくれる声をしていらっしゃるので。そういう意味でもピッタリだったなと思います」と感心した様子を見せた。

 そしてこの日は、渡辺謙が本作で演じるAIシミュラント(模造人間)・ハルンを再現したスタチュー「謙ドロイド」が登場し、二人ともビックリ。エドワーズ監督は「いよいよ秘密を暴露する時が来たようですね。渡辺謙さんがなぜ20年たっても歳をとらず、イケメンなのか。それは彼がロボットだからなんです」と冗談めかすと、「この表情を見て! これは、現場で僕がさえない演出をした時に『何を言っているんだ』という表情にとても近い」と付け加えて会場を沸かせた。

 「常に新しいことをしたい」という理由から、同じ役者と再びタッグを組むことがなかったというエドワーズ監督。「実は、僕が2度ご一緒させていただいているのは渡辺謙さんだけ。今回も(頭に)謙さんのことがちらつきながらも、別の俳優さんを探さなきゃと思っていた」と語るも、「でも、実際にレンズ越しに彼の姿を見たときに、自分はなんてバカだったんだというくらいハマり役だった。カメラで見ると、本当にクラシックの名作を感じさせるような重みを感じさせるし、言語がどうであれ、目線だけで思考のプロセスを表現できる。すばらしい役者さんです」とその魅力をしみじみと語っていた。(取材・文:壬生智裕)

映画『ザ・クリエイター/創造者』は10月20日より全国公開

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