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後戻りできなかった、ビートルズという名の“旅の仲間”

2021年11月28日 相馬 学 ザ・ビートルズ:Get Back ★★★★★ ★★★★★

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ザ・ビートルズ:Get Back

 映画『レット・イット・ビー』がリンゼイ=ホッグ監督の言葉どおり“素材はあるが物語がない”ものなら、本作はP・ジャクソンが同じ素材を使い、ビートルズの物語を探求した意欲作。

 計470分の三部作だからメンバー4人の人柄や、ぎくしゃくした関係も見えてくる。もはや『~ヤァ!ヤァ!ヤァ!』の頃の無邪気さはない。“楽しみではなく仕事になってしまった”というジョンの言葉はバンドの終着点を示しているよう。

 セッションを含めて楽しげな瞬間は何度もあるが、個々の考えの違いも浮き彫りになり、末期の哀愁が際立つ。フロドがホビット庄に戻れなかったように、彼らもビートルズにはゲットバックできなかったのだ。

相馬 学

相馬 学

略歴:アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況:『アイス・ロード』『マリグナント 狂暴な悪夢』『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』他の劇場パンフレットに寄稿。『ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド』の劇場パンフレットでは友人の作家、桜井鈴茂と対談しました。

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