4年F組悩める先生たち。

2014年8月24日 ミルクマン斉藤 ローマの教室で ~我らの佳き日々~ ★★★★★ ★★★★★

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ローマの教室で ~我らの佳き日々~

原題の「赤と青」は生徒を進級させるか否かの際、「セーフ」と「落第」を両色の鉛筆でチェック分けすることによるらしい。つまり自分たちの教育信念に対して二律背反を迫られる三人の教師を示しているのだが、この各人の悩みにちょいと色気があるのがいい(ただし、どのエピソードもいささか中途半端な結末に終わるのが映画の印象を弱くしている)。最も面白いのが偏屈者の美術教師。教育への興味などすっかり失った老害の権化だが、ときおり真実めいた言葉を理想に燃える若い教師に吐き捨てたり、 “異なる文化”を持つコールガールを部屋に呼んで愉しんだり、と、どことなく『グレート・ビューティー』の主人公を想わせるキャラクターだ。

ミルクマン斉藤

ミルクマン斉藤

略歴:映画評論家。1963年京都生まれ。デザイン集団「groovisions」の、唯一デザインしないメンバー。現在、京都・東洞院蛸薬師下ルの「三三屋」でほぼ月イチ・トークライヴ「ミルクマン斉藤のすごい映画めんどくさい映画」を開催中。雑誌「テレビブロス」「ミーツ・リージョナル」「キネマ旬報」等で映画コラムを連載中。

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