時空をかける親孝行

中国大陸で『唐人街探偵 東京MISSION』を超える興収を叩き出した、時空をかける親孝行。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』×『ALWAYS三丁目の夕日』感は否めないが、“80後”世代の監督が描く、1981年の改革開放時に起こったテレビ騒動にバレーボールブームなどの時事ねたのほか、近年の大陸で根強い人気の『欲望の街/古惑仔』やアンディ・ラウねたも繰り出し、ベタな笑いを誘う。今にも「R-1」に出そうな女芸人ジア・リンのイヤミのないキャラに加え、工場長のボンクラ息子役のシェン・トンとの絡みは破壊力高し。とはいえ、ストーリー展開の弱さは否めず、正直ラストのオチありきのような気がしないでもない。