シネマトゥデイ

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ドイツ側から南京事件を考える

  •  国際委員会メンバーの一人として人道的活動を行った独人ジョン・ラーベの視点から描いた南京事件。ベースは彼の日記。原作本「南京の真実」と比較すると、だいぶ強姦場面が軽減されている印象だ。一方でドラマティックに仕立て上げている箇所や、出典を巡って疑惑の的となるニュース映像を盛り込んでおり、ツッコまれる余地も多々ある。それでも日中間のみで論じられるこの事件を、別視点から再考する貴重な作品である。
     ちなみにラーベはナチス党員だったことから一時期収監され、長らく日記は非公開だったという。独人がいかに戦争責任と向き合い、映画を製作しているか。そんな作り手の姿勢をも感じさせてくれる作品である。

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中山 治美

中山 治美

略歴: 茨城県出身。スポーツ紙記者を経てフリーの映画ジャーナリストに。週刊女性、GISELe、日本映画navi、goo映画、スカイパーフェクトTV(ぴあ)、朝日新聞webサイトおしごと博物館内で「おしごとシアター」などで執筆中。いつの間にやら映画祭を回るのがライフワークとなっている。お気に入りはオランダ・ロッテルダム国際映画祭とスペインのサンセバスチャン国際映画祭。

近況: 本サイトで「映画で何ができるのか?」と「ぐるっと!世界の映画祭」を連載中。また、編集に携わった塚本晋也監督・著「『野火』全記録」(洋泉社)、DVDマガジン「石原裕次郎シアター」(朝日新聞社)が発売中デス。

サイト: https://www.oshihaku.jp/series/00007

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