安保法案の是非に揺れる今だからこその青春時代劇

2015年10月4日 なかざわひでゆき 合葬 ★★★★★ ★★★★★

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合葬

 江戸から明治へと移り変わる激動の時代を背景に、江戸幕府の再興を目指す彰義隊に加わった3人の若者の破滅的な運命が描かれる。
 厚い忠誠心から過激な強硬路線へのめり込む者、無益な争いを好まず非暴力を訴える者、なんとなく周囲の空気に流された結果そこにいる者。そんな彼らの若さと純粋さゆえの苦悩や葛藤も、結局はより大きな波にあっけなく呑み込まれてしまう。
 226事件や全共闘運動などにも通じる普遍性を持った青春群像劇。これが劇場用処女作となる小林監督の演出はまだまだ荒削りな印象だし、あえて意図した現代的作風は好き嫌いが分かれるだろうが、安保法案の是非に揺れる’15年の時代劇としてタイムリーな作品だ。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

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