広告業界の裏側を描く、意外な拾いモノ

2014年1月10日 くれい響 ジャッジ! ★★★★★ ★★★★★

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ジャッジ!

 堂々と「2014年の映画!」と言われると首を傾げるが、クリエイターと営業、部署は違えど、広告代理店を舞台にした『そろばんずく』以来の快作なのに間違いない(どちらもフジテレビ製作!)。

 序盤の無茶な要望を出すクライアントとの攻防戦は、本作の永井監督も参加した『いぬのえいが』でも描かれたが、オトナの事情が入り乱れる国際広告賞の内情を描く本筋は、かなり挑戦的。ロビー活動など、国際映画祭の内情とカブる点も興味深い。
 それなりに読めたり、無理矢理にラブ要素を入れてくる展開はご愛嬌だが、ムダにカッコいいオープニングや『ア・フュー・グッドメン』オマージュなオチなど、甘く見ると痛い目に遭う拾いモノだ。

くれい響

くれい響

略歴:1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では20年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況:『ハッピー・オールド・イヤー』『新解釈・三国志』『新感染半島 ファイナル・ステージ』『イップ・マン 完結』『追龍』『WAR!!!』『眉村ちあきのすべて(仮)』『プロジェクトグーテンベルク 贋札王』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。そのほか、「シネマトゥデイ」にて菅井友香さん、「TV LIFE」にて伊原六花さん、「CREA WEB」にて伊藤沙莉さん、鈴木仁さんなどのインタビュー記事が掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

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