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さよならの朝に約束の花をかざろう (2018):映画短評

さよならの朝に約束の花をかざろう (2018)

2018年2月24日公開 115分

さよならの朝に約束の花をかざろう
(C) PROJECT MAQUIA
斉藤 博昭

まばゆいほど美しい光の表現に、ため息が出る

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

自分と周囲の人物の「歳をとるスピード」が異なる設定は、『インターステラー』や『アデライン、100年目の恋』、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』と重ねなたくなるが、そうした実写作品ほど身につまされる感じは少なく、サラリとやさしい印象はアニメーションならでは。
設定や物語以上に、この作品が見事なのは、全編で意識された「光」の美しさだろう。主人公が織る布を照らす、太陽のやわらかな温もりや、ロウソクの光が表現する「はかなさ」までが芸術的。細部まで手抜かりのない、背景の自然にも心から癒される。そして巨大クリーチャーの動きなど、「萌える」ではなく「燃える」瞬間が何度も訪れる。

この短評にはネタバレを含んでいます
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