プログラムピクチャー感溢れる94分

2018年3月21日 くれい響 曇天に笑う ★★★★★ ★★★★★

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曇天に笑う

流行りのコミック原作モノにして、94分という上映時間。それだけで好感触だが、ドローン~手持ちを駆使した大胆なカメラワークが映えるオープニングにツカまれる。自身が学ぶカリを発展させた鉄扇捌きを魅せる福士蒼汰演じる主人公に風魔一族、明治政府直属部隊も巻き込んだ、クライマックスの三つ巴アクションのクオリティも高い。また、このご時世だけに、女性キャラほぼ皆無の設定変更も悪くない。とはいえ、大風呂敷を広げ過ぎたあまり、微妙な仕上がりのCGも目立ってしまい、総合的には及第点止まり。本広克行監督ならではのアニオタ的センスも感じられるが、本作後に撮られた『亜人』に比べると、試行錯誤していたようにも思える。

くれい響

くれい響

略歴:1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では10年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況:『イップ・マン 完結』『眉村ちあきのすべて(仮)』『プロジェクトグーテンベルク 贋札王』『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』『オーバー・エベレスト/陰謀の氷壁』『地獄少女』『アイネクライネナハトムジーク』『見えない目撃者』『プライベート・ウォー』『サマー・オブ・84』 『映画 賭ケグルイ』『オーヴァーロード』『BACK STREET GIRLS-ゴクドルズ- 』『サイバー・ミッション』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。「究極決定版 映画秘宝オールタイム・ベスト10」のほか、「1980年代の映画には僕たちの青春がある(キネ旬ムック) 」「悲運の映画人列伝(映画秘宝COLLECTION)」「俺たちのジャッキー・チェン (HINODE MOOK)」に作品・解説などを寄稿。そのほか、「シネマトゥデイ」にて菅井友香さん、「Movie Walker」にてポン・ジュノ監督×細田守監督、「香港ポスト」にて谷垣健治監督、「CREA WEB」にて戸塚純貴さんなど、インタビュー記事が掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

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