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演劇的な、あまりに演劇的な。

2014年4月7日 ミルクマン斉藤 8月の家族たち ★★★★★ ★★★★★

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8月の家族たち

なんという豪華俳優陣!まさに演技合戦の様相を呈して壮観ではある。だが……邪悪なまでの近親憎悪を吐きまくって場をさらうメリル・ストリープがとりわけそうだが、演技のスタイルがあまりにも舞台的で鼻白む。キャメラワークも切り返しばかりで芸がない。戯曲家自身による脚色も生半可で、舞台ならさぞ観客の笑いとの相乗効果があるだろうに…と想像させるシーンも散見(例えばメリルとJ.ロバーツとの「catfish(なまず)」の語の繰り返しなど)。女性作家が女性の生理の厭らしさを描くのが苦手な男性諸氏にはむしろ、相変わらずスターの気配を消したE.マクレガーはじめ男優陣のそろってクールな佇まいこそが魅力かも知れない。

ミルクマン斉藤

ミルクマン斉藤

略歴:映画評論家。1963年京都生まれ。デザイン集団「groovisions」の、唯一デザインしないメンバー。現在、京都・東洞院蛸薬師下ルの「三三屋」でほぼ月イチ・トークライヴ「ミルクマン斉藤のすごい映画めんどくさい映画」を開催中。雑誌「テレビブロス」「ミーツ・リージョナル」「キネマ旬報」等で映画コラムを連載中。

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