シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

この色彩と揺らぎにただ身を委ねていたい

  • 海獣の子供
    ★★★★★

     特に、水の中。水の中の生き物たち。抽象的な表現の映像よりも、海の中で生き物たちが動く描く映像に持っていかれる。具体的な事物が動いているさまを見ているつもりになっていると、ふと、抽象的な世界に意識が飛ばされてしまっていることに気づかされる。
     青のありうる限りのさまざまな色を出現させる色彩。光のありとあらゆる傾きと量とその揺らぎ。海の中、というより抽象的な水の中、ともいうべき空間の巨大さ、果てのなさを描く空間の立体演出。すべてが繊細でいて大きく、伸びやかで、美しい。液体の動きだけが生み出すことのできる、サイケデリックな恍惚。映画のコピー同様、"言葉ではないもの"で大切なことが伝わってくる。

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平沢 薫

平沢 薫

略歴: 映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」等で執筆。著作に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況: TVシリーズ「宇宙探査艦オーヴィル」の日本放送が始まってめでたし。クリエイター&主演がセス・マクファーレンだし、きっと「スタートレック」のパロディでしょと思って見たら、失礼しました! コメディで大人向けだけど、スタトレの精神を正攻法に受け継ぐマジな作品。姿勢正して見ます。

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