シネマトゥデイ

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憲法の前文を名女優の朗読で噛みしめる

  • 誰がために憲法はある
    ★★★★★

    メーンは原爆の朗読劇を今年で終える女優渡辺美佐子の密着で、彼女自身は政治的主張は強くないのかもしれない。
    だが映画でモノを申した若松孝二監督を師と仰ぐ、井上淳一監督の狙いは明確。
    改憲を推進する与党への違和感であり、傍観者になっている人たちへの問い掛け。
    冒頭と最後に渡辺に演じさせた、憲法を擬人化させた舞台「憲法くん」の一文が効いている。
    「憲法とは、国の力を制限させるための、国民から国への命令書だということを、知っていますか?」
    思いがほとばしり過ぎて若干強引さを感じる構成ではあるが、熱量が七難を隠す。
    何より自民党の「マンガでよく分かる~憲法のおはなし~」より余程憲法が理解できるのだ。

⇒映画短評の見方

中山 治美

中山 治美

略歴: 茨城県出身。スポーツ紙記者を経てフリーの映画ジャーナリストに。GISELe、日本映画navi、goo映画、スカイパーフェクトTV(ぴあ)、朝日新聞webサイトおしごと博物館内で「おしごとシアター」などで執筆中。いつの間にやら映画祭を回るのがライフワークとなっている。お気に入りはオランダ・ロッテルダム国際映画祭とスペインのサンセバスチャン国際映画祭。

近況: 本サイトで「映画で何ができるのか?」と「ぐるっと!世界の映画祭」を連載中。また、編集に携わった塚本晋也監督・著「『野火』全記録」(洋泉社)、DVDマガジン「石原裕次郎シアター」(朝日新聞社)が発売中デス。ライフワークの旅の記録をまとめたブログはこちら。https://tabisutekaisyu.amebaownd.com

サイト: https://www.oshihaku.jp/series/00007

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