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誰がために憲法はある (2019):映画短評

誰がために憲法はある (2019)

2019年4月27日公開 71分

誰がために憲法はある
(C)「誰がために憲法はある」製作運動体
中山 治美

憲法の前文を名女優の朗読で噛みしめる

中山 治美 評価: ★★★★★ ★★★★★

メーンは原爆の朗読劇を今年で終える女優渡辺美佐子の密着で、彼女自身は政治的主張は強くないのかもしれない。
だが映画でモノを申した若松孝二監督を師と仰ぐ、井上淳一監督の狙いは明確。
改憲を推進する与党への違和感であり、傍観者になっている人たちへの問い掛け。
冒頭と最後に渡辺に演じさせた、憲法を擬人化させた舞台「憲法くん」の一文が効いている。
「憲法とは、国の力を制限させるための、国民から国への命令書だということを、知っていますか?」
思いがほとばしり過ぎて若干強引さを感じる構成ではあるが、熱量が七難を隠す。
何より自民党の「マンガでよく分かる〜憲法のおはなし〜」より余程憲法が理解できるのだ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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