シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

原題「赤い首輪」のほうがずっと意味を持つ。

  • 再会の夏
    ★★★★

    父親である巨匠ジャックよりも今や僕的には好きかもしれないジャン・ベッケル86歳の作。汎世界的に郷愁を誘う詩情あふれる風景と人間模様、直接的間接的にぐっさり暴かれる厭戦思想に心奪われる“田舎町映画”が彼の本領 (その頂点は『クリクリのいた夏』) だが本作もその系列といえる。第一次大戦になんと愛犬とともに従軍し、レジオン・ドヌール勲章まで授与されながら戦後留置場に収監された男に何があったのか。軍判事(『最強のふたり』の…というより『殺意の夏』のF・クリュゼ)の聴取により明らかになっていくその“罪”は、静かだが痛烈な戦争への皮肉だ。まるで短編小説のように簡潔できりっとした、まさに名匠の作。

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ミルクマン斉藤

ミルクマン斉藤

略歴: 映画評論家。1963年京都生まれ。デザイン集団「groovisions」の、唯一デザインしないメンバー。現在、京都・東洞院蛸薬師下ルの「三三屋」でほぼ月イチ・トークライヴ「ミルクマン斉藤のすごい映画めんどくさい映画」を開催中。雑誌「テレビブロス」「ミーツ・リージョナル」「キネマ旬報」等で映画コラムを連載中。

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