蜂の巣をつつくってこういうこと?

2014年5月30日 山縣みどり インベーダー・ミッション ★★★★★ ★★★★★

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
インベーダー・ミッション

イラク戦争の大義はうやむやになり、戦場で何が起きたかは当事者しか知り得ない。PSTDとなる兵士が多いのだからさぞや悲惨だったはず、と想像するのみ。そんな起きたかもしれない事件をミステリー仕立てで解き明かす本作の構成は、普通の戦争映画とはひと味違う。しかも物語を牽引するのが戦闘で記憶障害を負ったスペイン人軍医だから、「正義のためなら小悪はOK」的なアメリカンな視線はない。記憶を辿る主人公が医師としてのモラルや尊厳と向かい合い、葛藤するのが主軸となる。ウィキリークス設立以来、国家機密を明らかにしたがる声が大きいが、臭い物に蓋をしない正論が立てる波風の大きさを考えると複雑な気持ちになるに違いない。

山縣みどり

山縣みどり

略歴:雑誌編集者からフリーに転身。インタビューや映画評を中心にファッション&ゴシップまで幅広く執筆。

近況:リオ五輪に向けて、イケメンなアスリートを探す仕事をオファーされてしまった。最近はモデル活動してるアスリートも多いのにびっくり。

山縣みどりさんの最近の映画短評

もっと見る

[PR]