魂が込もるとは、こういうことか。三浦春馬、本来の「顔」が刻印

2020年12月4日 斉藤 博昭 天外者(てんがらもん) ★★★★★ ★★★★★

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天外者(てんがらもん)

幕末から明治にかけ、独自の論理で世の中に影響を与えつつも、あまり語られてこなかった五代友厚の生涯はドラマチックそのもの。かなり駆け足の展開なので、もう少し、じっくり描いてほしかったシーンもいくつか。
しかしその物足りなさを補って余りあるのが、三浦春馬である。冒頭の全力疾走から、五代友厚としてスクリーンで躍動する喜びを全身で伝える。未来の夢を語り合う、やや青くさいシーンも、その喜びが上回り、信じられないほど素直に耳に入ってくるから不思議だ。類まれな先進的考えを誠実に貫く五代のキャラが似合いすぎ、素顔を観ているのかと錯覚する瞬間も。役を生き生きと演じるとは、こういうことなのだと改めて感動する。

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴:1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況:地元の藤沢で、同じ高校出身の大島新監督の『なぜ君は総理大臣になれないのか』凱旋上映。監督のトークのお相手を務めました。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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