身代金ビジネスの実態にも驚かされる

2021年2月20日 なかざわひでゆき ある人質 生還までの398日 ★★★★★ ★★★★★

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ある人質 生還までの398日

 内戦に揺れるシリアを取材していたデンマーク人の戦場カメラマンが、当時勢いを増していたイスラム過激派組織ISに拉致され、祖国で待つ家族は彼を救出するために奔走する。’13~’14年にかけて実際に起きた出来事の映画化だ。連日のように拷問を受けて虫けら同然に扱われ、死ぬことさえ許されない捕虜生活の地獄。憎悪に目がくらんで理屈の通用しないテロリストたち。テロと交渉しない政府方針のため、自力で救出せねばならない家族の焦り。その全てを徹底したリアリズムで描くわけだが、中でも興味深いのは身代金ビジネスの実態を克明に描いている点だろう。最後の最後までどう着地するのか見えない緊張感に固唾を吞む。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとしてキャリア30年。TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。海外取材経験も多数。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況:最近は今さらながらK-POPのボーイズバンドにドハマり中。一番の御贔屓はMCNDですが、NCTやTREASUREも大好き。もちろんBLACK PINKとかITZYとかEVERGLOWとかガールズにも夢中です。

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

なかざわひでゆきさんの最近の映画短評

もっと見る

[PR]