1965年に『あばずれ』で監督デビューを果たし、ピンク映画界で活躍するようになった渡辺護。だが、その一方で同作をしのぐ作品を撮ることができないという不安に駆られもがき続ける。やがて主観カットと客観カットをめぐる独自の理論を構築。自信を取り戻した彼は、ピンク映画史に名を残す傑作を次々と放っていく。