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9月の5つ星映画5作品はこれだ!『スーサイド・スクワッド』ハーレイ・クインは世界も映画も救った!

 今年も残り4か月を切りました。思い残すことがないように映画鑑賞のラストスパートに入りましょう。悪カワヒロインに君臨したハーレイ・クインが活躍するスースクをはじめ、名匠クリント・イーストウッドミシェル・ゴンドリーの最新作。邦画は李相日×主役級俳優ばかりの『怒り』京都アニメーションの力作をピックアップ! これが9月の5つ星映画5作品だ!

スーサイド・スクワッド
(C) 2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC

ハーレイ・クインが世界も映画も救った!

『スーサイド・スクワッド』

 DCコミックスに登場する悪役たちが減刑のために命懸けのミッションに挑むという、戦争映画の快作『特攻大作戦』ミーツアメコミ映画といった“装い”のアクション大作。冒頭十数分にわたって個性豊かな悪人たちの過去を紹介していくシーンに、彼らがどんな暴れっぷりを見せてくれるのか期待が高まりワクワクが止まらない。そんな最高の冒頭から、物語中盤にかけては勢いが少し失速し脚本の粗が目立つが、マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインが救世主に! ジョーカーへの偏愛と普通の女の子な一面の境目に立つ狂気のヒロインを美人すぎるマーゴットが体現できるのか不安もあったが、ピタリとはまっており、「悪カワヒロイン」を前面に押し出した日本の宣伝戦略もうなずける熱演ぶりだ。終始ノリだけを重視して編集されているので、飲み会で若者たちが「とりあえず流す1本」として定番化しそうな気も。ジョーカーの出番が少なめなのは残念だが、ちょこちょこっと顔を見せるDCヒーローの姿にも注目。(編集部・入倉功一)

映画『スーサイド・スクワッド』は9月10日より公開中

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グッバイ、サマー
(C) Partizan Films- Studiocanal 2015

やりたいことをやってみる これってホント大事!

『グッバイ、サマー』

 見た目が女の子みたいで周囲からチビとからかわれるダニエルと、マイケルが「スリラー」で着ていたような赤いジャケットを着た変わり者の転校生・テオ。『エターナル・サンシャイン』ミシェル・ゴンドリー監督最新作は、そんな周囲から浮いた14歳の少年二人のひと夏の冒険を描いた青春ロードムービーだ。息苦しい毎日から抜け出すため、自分たちでガラクタを集めて作った“動く家”で旅に出る二人の姿を見ていて、監督もこんな少年時代を送っていたんだろうなと思ったら、やっぱり本人いわく「100%僕の思い出からできている」という自伝的作品だった。女の子みたいとバカにされるのは嫌だけど、他のみんなと同じなのも嫌だから髪は切らない、でも自分を変えたい、と悩むダニエルの気持ちはすごくよくわかるし、テオみたいになぜだか気の合うやつっているよな、なんて、誰にでもある思春期の一コマは共感できる。自分の気持ちに素直にやりたいと思うことをやってみる。簡単なことだけど大人になるとなかなかできない、そんなことの大切さを思い出させてくれる映画。そして、そんな心を今でもしっかり持っているからこそ、ゴンドリー監督の作品は愛されるのだろう。(編集部・中山雄一朗)

映画『グッバイ、サマー』は9月10日より公開中

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怒り
(C) 2016映画「怒り」製作委員会

監督のスパルタ演出に応えたキャストの“変身”はまさに壮絶

『怒り』

 『悪人』(2010)に続く、原作・吉田修一×李相日監督、ゴールデンコンビによる第2作は、東京、千葉、沖縄の三つの土地を舞台に、大切な存在を裏切り、裏切られる人々の哀しい業を描いたミステリー。原作と比べてみると、ことごとく映像ならではの表現が成功しているのがわかるが、かの篠山紀信が「役を引きずったままのキャスト」を撮影したポスタービジュアルが話題になった通り、すごいのは役者たちの壮絶な変身ぶり。約7キロの増量&ほぼすっぴんで漁村の娘に成り切った宮崎あおい、同性カップルを演じるため実生活でも共に暮らしたという妻夫木聡綾野剛、撮影が始まる前に沖縄、千葉でそれぞれ一人の時間を過ごした森山未來松山ケンイチ、リスキーな役に挑んだ広瀬すず……。「役者泣かせ」と言われる李監督のハードルの高い要求に応えた彼らの激情、熱量がスクリーンにみなぎっており、一瞬も目を離せない。そして、ラストもさることながら原作と大きく異なる点が、李監督による犯人のプロファイリングがなされているところ。これは原作者が脚本を手掛けた『悪人』とは打って変わって、監督自ら脚本もこなしたからこその功績だろう。驚くべき仕掛けが施された犯人のモンタージュ写真にも注目を!(編集部・石井百合子)

映画『怒り』は9月17日より公開

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映画「聲の形」
(C) 大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会

京アニの挑戦は大成功した ファンを裏切らない傑作

『映画「聲の形」』

 『映画「聲の形」』は、「CLANNAD -クラナド-」「涼宮ハルヒの憂鬱」などアニメ史を語る上で避けては通れない作品を生み出してきた京都アニメーションの挑戦だ。京アニの劇場版といえば、テレビアニメからの延長(「響け!ユーフォニアム」「けいおん!」等)だったが、本作ははじめから劇場映画として制作。しかも原作はキャラ萌えよりも、えげつないほどリアルなイジメの本質と初々しい青春模様を描き切った少年漫画で、ファンも多い。ハードルは自然と上がっていったが、京アニはそれを悠々と超えてきた。細部まで描き込まれた滑らかな映像、主人公のトラウマ含めラストを最大限に引き立てるアニメならではの表現。ただのダイジェスト版や原作無視のオリジナル展開になることもない、全く無駄のないストーリー。「けいおん!」コンビ(脚本・吉田玲子、監督・山田尚子)の力が余すところなく発揮された物語は、自然と温かい涙を誘う。声優陣も素晴らしく、特に聴覚障害があるヒロインを演じた早見沙織の演技力には脱帽。ほかにも松岡茉優の声優としての成長っぷり等、語りたいことは山ほどあるが、とにかく、やっぱり、京アニすごい。(編集部・井本早紀)

『映画「聲の形」』は9月17日より公開

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ハドソン川の奇跡
(C) 2016 Warner Bros. All Rights Reserved

名匠イーストウッドの粋な演出を堪能する96分!

『ハドソン川の奇跡』

 『アメリカン・スナイパー』で戦場の記憶に苦しむ“伝説のスナイパー”の真実の姿に迫った名匠クリント・イーストウッド監督が本作で描いたのは、制御不能になった飛行機を瞬時の判断でハドソン川に見事に不時着水させ、乗員乗客155人全員の命を救って“英雄”とたたえられたサレンバーガー機長(トム・ハンクス)の知られざる苦悩だ。事故前の日常と生還後の熱狂、トラウマを負ったサレンバーガー機長が見る墜落の悪夢と実際の不時着水、さらに機長の不時着水という判断を疑問視する国家運輸安全委員会(NTSB)の調査をスリリングかつ自在に行き来しながら“ハドソン川の奇跡”の内幕を浮き彫りにしていく脚本が見事で、イーストウッド監督は静かな眼差しで機長の類まれな人間性と“奇跡”を可能にしたニューヨークの人々一人一人の姿を映し出していく。サレンバーガー機長 vs NTSBの審問会の結末、そしてラストに持ってきた映像しかり、イーストウッド監督の演出はとことん粋だ。(編集部・市川遥)

映画『ハドソン川の奇跡』は9月24日より公開

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