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ハリウッドは反トランプ派だけか?俳優もただ異を唱えればよいわけではない【第88回アカデミー賞】

ハリウッドは反トランプ派だけか?俳優もただ異を唱えればよいわけではない
Netflixで独占配信中の映画『最後の追跡』より、ジェフ・ブリッジス

 ドナルド・トランプ米大統領の政策や差別的な発言に相反するハリウッドセレブは多く、第74回ゴールデン・グローブ賞で話題になった大女優のメリル・ストリープのスピーチに代表されるように、リベラルな反トランプ派の言動が注目されている昨今。現地時間26日(日本時間27日)に開催が差し迫った第89回アカデミー賞授賞式も例外ではなく、俳優たちからどのような言葉が出てくるかという意味でも関心が寄せられている。だがその中で、助演男優賞にノミネートされているジェフ・ブリッジスは「トランプは予想できないところが面白い」と話した。

 ジェフは、映画『最後の追跡』(Netflixで配信中)で助演男優賞にノミネート。本作自体、多くのトランプ支持者を抱える「ラストベルト」と呼ばれる地域の一つとされるテキサスを舞台に、労働者階級の白人たちが抜け出せない貧困とそれによって生まれる犯罪、続く負の連鎖を描いた作品だ。映画の冒頭には壁に書かれた「3回イラクに行ったが何の支援もなし」の落書きが映し出され、牧場を守るために銀行強盗を繰り返す兄弟を追う警察関係者は車の運転中に「借金でお困りですか?」の看板の横を通り過ぎる。ある種トランプ政権の誕生を支えたサポーターのリアルを切り取った映画ともいえるかもしれない。

 ジェフは「この映画はどうして今回の大統領選挙がこのような結果になったかを明らかにしていて、どれだけたくさんの人々が今までの政府に失望していたかを教えてくれる。映画を見終わった時、もし自分がこんな状況にいたらどうすればいい? と考えるだろう」とコメント。また「トランプは予想できないところが面白い。悪く言えば矛盾しているが、”予想できないところ”と”矛盾”は誰もが持っている資質だよ。大統領演説は良かったし、今まで敵対していたヒラリー(・クリントン)のことを称賛し感謝の言葉を投げ掛けていた。素晴らしいことじゃない?」とも続ける。

 そしてジェフは、「僕は彼(トランプ)を応援しているよ。でもどうなるかは分からないね。ただ小さな世界で誰かのせいにしても何も始まらない。みんなで良い世界を作っていく方法を考えるべきじゃないか?」と提言。もしも完全にハリウッドがトランプ否定に染まっていたならば、このような作品&俳優がノミネートしていた可能性はあったのだろうか? “アメリカ”という国や同国民の思想を知る上でも、今回のアカデミー賞授賞式は確認しておきたい一つの指針になりそうだ。(編集部・井本早紀)


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