見どころ:狂言師の野村萬斎と、俳優としての評価も高い雨上がり決死隊の宮迫博之がコンビ役で共演したミステリー。残留思念を読み取る特殊能力を持つ元お笑い芸人が、行方不明者の捜索を依頼されたのをきっかけに、かつての相方と一緒に事件解決に挑む。『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズやテレビドラマ「相棒」シリーズなどの脚本家・古沢良太がオリジナル脚本を手掛け、『DEATH NOTE デスノート』シリーズなどの金子修介がメガホンを取る。
あらすじ:残留思念を読み取ることができる仙石和彦(野村萬斎)は、かつてその能力を生かしてお笑いコンビ「マイティーズ」で注目を浴びたが、能力を消耗してしまいコンビを解散、世間から隠れるように暮らしていた。そんな折、元相方マイティ丸山(宮迫博之)の所属事務所を訪れた女子高生が行方不明者の捜索を依頼したことから、仙石と丸山は10年ぶりに再会するが……。
脚本・古沢良太の方が売りになっているが、冒頭のロリショットから久々に金子修介監督作を感じさせてくれる。信じられないほどベタな演出や女性キャラに対するフェチズムなど、どこか懐かしさすら感じさせ、卑怯過ぎるドンデン返しも許せてしまうほどだ。そして、たとえ現代劇だろうが、やっぱり唯一無二な野村萬斎の存在感は、本作でも炸裂! 今回は母性本能をくすぐる少年のような表情も魅せ、ポアロの汚名返上といったところ。そのうえ、『純喫茶磯辺』の裕次郎×『ばしゃ馬さんとビッグマウス』の天童という、吉田恵輔監督作好きにはたまらんキャスティングにニヤニヤ。果たして、『探偵はBARにいる』に続く人気シリーズとなるか?
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