見どころ:イギリスのロックバンド、オアシスのリアム・ギャラガーとノエル・ギャラガーが製作総指揮を務め、オアシスの1991年からの軌跡を追う音楽ドキュメンタリー。1994年のデビューからアルバムが連続して大ヒットを記録した過程を、延べ25万人を動員したネブワースでの野外ライブなどをはじめ、インタビューや資料、アニメーションでの再現などで振り返る。『AMY エイミー』の監督であるアシフ・カパディアが製作総指揮として参加。監督のマット・ホワイトクロスが、どこまで彼らに迫れたかに注目。
あらすじ:「ホワットエヴァー」「ワンダーウォール」「スタンド・バイ・ミー」「オール・アラウンド・ザ・ワールド」など数多くのヒット曲を世に放ち、2009年に解散したイギリスのロックバンド、オアシス。1994年のデビューアルバムは驚異的な売り上げを記録し、1996年のネブワースでの野外ライブには2日間で延べ25万人の観客が押し寄せた。だが、当時すでに彼らの関係はぎくしゃくしていた。
「聖書の中の話みたいだ」(リアム)。序盤でカインとアベルのたとえ話(ジョーク付き)が出てくるように、ギャラガー兄弟と彼らを取り巻くファミリー(家族・仲間)が主軸の構成だ。苦労した母ペギー、粗暴な父の記憶。ブラー戦争などブリット・ポップ現象の枝葉は切り落とされ、90年代のわずか数年に起きた軌跡=奇跡を純化して描く。
デビュー前の貴重映像もがんがん流れる。インスパイラル・カーペッツのローディをやってた頃のノエル(90年)も。以降、閃光のように駆け抜けたやんちゃな初期オアシスは今振り返れば“パンク”そのものだ。頂点のネブワースLIVEが既に20年前。ノエルの「最後に残るのは曲だけ」との弁が染みる。
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