シネマトゥデイ

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三度目の殺人
(C) 2017フジテレビジョン アミューズ ギャガ
製作年:
2017年
製作国:
日本
日本公開:
2017年9月9日
上映時間:
配給:
東宝 / ギャガ
カラー

見どころ:第66回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞作『そして父になる』の福山雅治と是枝裕和監督が再び組んだ法廷サスペンス。死刑が確実視されている殺人犯の弁護を引き受けた弁護士が、犯人と交流するうちに動機に疑念を抱くようになり、真実を知ろうとするさまを描く。弁護士や検事への取材に加え、作品の設定通りに実施した模擬裁判で出てきたリアルな反応や言動などを脚本に反映。福山ふんする主人公が弁護を担当する殺人犯を、役所広司が演じる。

あらすじ:勝つことを第一目標に掲げる弁護士の重盛(福山雅治)は、殺人の前科がある三隅(役所広司)の弁護を渋々引き受ける。クビになった工場の社長を手にかけ、さらに死体に火を付けた容疑で起訴され犯行も自供しており、ほぼ死刑が確定しているような裁判だった。しかし、三隅と顔を合わせるうちに重盛の考えは変化していく。三隅の犯行動機への疑念を一つ一つひもとく重盛だったが……。

三度目の殺人
(C) 2017フジテレビジョン アミューズ ギャガ

映画短評

  • 清水 節
    所詮真実にはたどり着けない法廷システムへのアイロニカルな挑戦
    ★★★★
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     弁護士福山雅治が殺人容疑者役所広司と接見を重ね、真実のありかを探る。『羅生門』には証言者の数だけ真実があった。『それでもボクはやってない』では疑わしきは罰せずが成されない裁判への批判があった。本作は、供述を二転三転させる役所の怪演によって、冷徹だが内面は虚ろな福山が翻弄されていく。まるでレクターに対峙したクラリスのように。役所の変転は、所詮真実にはたどり着けない法廷というシステムへのアイロニカルな挑戦だ。被害者家族の会話という福山の知り得ない視点が、テーマを不鮮明にした面もある。それでも、情実などでは到底片付かない、複雑怪奇な人間の所業の深奥へと向かい、高度な倫理的問い掛けは成功している。

  • なかざわひでゆき
    人が人を裁くことの難しさ
    ★★★★★
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     是枝監督としては珍しい本格的サスペンス。しかし、冷たいエリート弁護士の人間的な成長と変化、壊れかけた(もしくは壊れた)家族の関係など、過去作品と共通する要素や設定は少なからず見受けられる。ノワリーッシュでありながらも透明感のある瀧本幹也のカメラを含め、やはり見終わった後の印象は紛れもない是枝作品だ。
     法廷サスペンスでありながら最後まで真相をうやむやにすることで、日本の司法制度の危うさに警鐘を鳴らし、引いては人が人を裁くことに疑問を投げかける。多くを観客の想像や解釈に委ねる語り口は洗練されている。ただ、二転三転する物語の経緯が呑み込みづらく、次第に興味をそがれてしまうことも否めない。

  • くれい響
    ある意味、是枝監督からの挑戦状
    ★★★★★
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    『DISTANCE』の時代ならまだしも、是枝裕和監督がある意味、国民的存在となった現在、これだけの豪華キャストを集めた大作として、これをやってしまうことに対して、賛否あるだろう。観客は劇中の弁護士たち同様、役所広司演じる「空っぽの器」と呼ばれた容疑者の掌で転がされ続け、ラストもタイトルの捉え方も、委ねられるのだから。もちろん、それを俳優陣の演技合戦とともに堪能する作品であり、死刑制度に対してストレートに疑問を投げかける監督の熱も十分伝わる。そういう意味で、今だから撮れた映画と観ると、かなり興味深い。それにしても、ぺ・ドゥナとはいかないまでも、監督と被写体・広瀬すずとの距離は、あまりに近い。

予告編・動画

映画『三度目の殺人』予告編
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ポスター/チラシ

  • 映画『三度目の殺人』ポスター
    ポスター
  • 映画『三度目の殺人』ポスター
    ポスター

スタッフ

監督・脚本:
撮影監督: 瀧本幹也
美術監督: 種田陽平

キャスト

重盛:
三隅:
山中咲江:
山中美津江:
摂津大輔:
川島輝:
服部亜紀子:
篠原一葵:
重盛彰久:
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    面白くない。まず、弁護士役の福山雅治がダメだ。彼は何をやっても“フクヤマそのもの”であり、役になりきっていない。それでも、同じく是枝裕和監督と組んだ「そして父になる」(2013年)では、ぶっきらぼうに突っ立っているだけで何とかなる役柄だったこともあり、... ...[外部サイトの続きを読む]
  • 「三度目の殺人」 from ここなつ映画レビュー (2017年9月20日 14時17分)
    推測される真実はあるけれど、真相は闇の中。闇の中、というより、もがきながらその場所で生き続ける人の心の中。是枝裕和監督作品。扱っている題材は決してマイルドなものではないのに、少しマイルドな気がした。何故そう感じたのだろうか?一部ネタバレがあります。30年間殺人罪で刑期を務めた男が、娑婆で慎ましやかな暮らしを送る中、又しても殺人を犯した。解雇された勤務先の工場長を殺害し、死体に火を放ったのだ。多摩川の河川敷での出来事である。強盗殺人の罪で起訴された男、三隅(役所広司)は、弁護士に重盛(福山雅治)を指名する。重 ...[外部サイトの続きを読む]
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    評価:A 映画公式サイトはこちら。 「そして父になる」の是枝裕和が原案・脚本・編 ...[外部サイトの続きを読む]
  • 「三度目の殺人」:挑戦的なモヤモヤ感 from 大江戸時夫の東京温度 (2017年9月17日 22時58分)
    映画『三度目の殺人』は、かなりの曲者。東宝の、福山雅治/役所広司・広瀬すず主演の ...[外部サイトの続きを読む]
  • 三度目の殺人 評価と感想/本当の事に興味あります from eigamanzaiの映画レビュー (2017年9月15日 15時2分)
    それぞれが抱えた闇を浮かび上がらせる ☆4点 『そして父になる』で第66回(2013年)カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した是枝裕和監督によるオリジナル脚本の法廷心理ミステリーで主演は再タッグとなる福山雅治、共演に役所広司 予告編 『三度目の殺人』予告編 9月9日(土)公開福山雅治主演・是枝裕和監督作 オリジナル脚本で描く心理サスペンス 『三度目の殺人』 9月9日(土)ロードショー <STORY> 真実なんていらない。弁護士は、そう信じていた。 それは、ありふれた裁判のはずだった。殺人の前科がある三隅&#82 ...[外部サイトの続きを読む]
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