怪盗クイーンはサーカスがお好き (2022)：映画短評

怪盗クイーンの活躍を描く。血なまぐさい事件は起こらず、小学生にも安心して観てもらうことができる快作。元宝塚トップの大和悠河が恐ろしいほど主人公にハマっていた。謎解き要素がもうちょっとあったほうが楽しかった気がするけど、60分の尺ではベストを尽くしたと思う。とにかく原作ファンは大満足間違いなし。戦争をめぐる話は現代性のあるメッセージになっているし、子どもの頃にファンだったと思しき20代の女性が劇場につめかけている様子がメインストーリーとオーバーラップしてグッと来た。ぜひシリーズ化を。