三角屋の交差点で (2025):映画短評
”良くあること”を可視化して見えたこと
義母の介護に震災関連の事務手続きから近所付き合いまで。家の厄介ごとを全て嫁が行い、夫は見て見ぬふり。原発事故で避難を余儀なくされた一家に密着したら見えてきた、家父長制の典型のような光景と老老介護の現実。”良くあること”かもしれない。だが、可視化されたことでジェンダー問題の本質が鮮明に。誰もが我が身を振り返らずにはいられないだろう。一家と信頼関係を築きつつ、客観的にカメラを向けた山田徹監督の視点が良い。震災から15年。地元に残るか? 新天地に移るか?で揺れる一家も、もはや”良くあること”なのかもしれない。しかし当たり前のこととして受け流していいのか? 本作は多くの問いを我々に投げかけるのだ。
この短評にはネタバレを含んでいます





















