『パプリカ』今敏監督、爆弾発言?「白人に認められればいいって考え気持ちが悪い」

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満面の笑顔の今監督です

 人間の夢に入り込むことができる“夢探偵”パプリカを、ファンタジックに描いた『パプリカ』が25日より公開される。筒井康隆のベストセラーを、『千年女優』『東京ゴッドファーザーズ』の今敏(こん・さとし)監督がアニメーション化。今年のベネチア映画祭を騒然とさせた、究極のアニメを作り出した今敏監督に話を聞いた。

時をかける少女』『新世紀エヴァンゲリオン』など最近はアニメファンのみならず、たくさんの観客がアニメーションに足を運ぶようになってきた。今監督は、どんな観客層を意識した作品作りをしているのだろうか?

「あのね、アニメへの偏見はいっぱいで、いいんですよ。なれてますから(笑)」とほがらかに笑う今監督はいたってマイペース。「私の場合、アニメファンを意識したこともないし、一般の方々を意識して作品作りをしたこともありません。誰に向けて作っているかというと、私は、どこかにいるであろう私のような人に向けて作っているんです。ただ興行成績に結びつかなかったのは、アニメの認知度がどうこうということではなくて、世界に私のような人が少なかったんだろうなあと思います(笑)」

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 しかし、そんな今監督の意識とは裏腹に、海外では作品を発表するごとに高い評価を集めている。「なんかあちらの方は、やたら笑うんですよね! なにがそんなに面白いんだろう? っていつも気になるんですが、私は英語が話せないので……(笑)」

 とはいえ海外で賞をとるたび、日本では大きくマスコミに取り上げられている今監督。そんな状況も、監督自身は、クールに見ている。「白人に認められると、とてもいいと思う人が多いようですね。それってあ~気持ちが悪い! って感じで。それは前からいやだな~っと思ってることですね」

 本作の中では、精神病患者か見る特殊な“悪夢”のパレードが登場する。そのパレードのキャラクターたちは、すべて今監督の頭の中から飛び出した。

 かえるや、作り物の人形、招き猫、たぬきの置き物。人を模して作られたものたち、福助、鬼瓦、ロボット、マネキン。宗教と戦争……。さまざまなテーマのキャラクターたちが、監督の頭から生まれていった……。「よく観ると、けっこう変なもの歩いてるんですよ」と笑う監督は、音楽を担当している平沢進と2人3脚でパレードのシーンを作り上げた。「平沢さんの音楽から、映像が生まれてくる感じですね。私にとって音はすごく大切。音半分、映像半分。それが合わさって100ではなく、150にも200にもなっていくと思っています」

 今監督のアイデアと、アーティスト平沢進の独特な音楽が見事に融合し、「気持ちが悪いものなんだけど、晴れやか」な狂気のパレードシーンは完成した。

 また、数々の個性的な登場人物たちも特別な魅力を放っている。なかでも大塚明夫が声優を務めた刑事は、今監督がもっともお気に入りのキャラクターの1人だそうだ。「私が感情移入できるのは、おっさんぐらいなんで。おっさんはこだわります!」

 話すことひとつひとつが、どこかシニカルで“可笑しい”今監督が作り出した本作は、アニメファンならずとも、その完成度の高さに文句なく楽しめる。

『パプリカ』は、11月25日よりテアトル新宿ほかにてロードショー
『パプリカ』オフィシャル sonypictures.jp

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