『AKIRA』『攻殻機動隊』に影響を受けた仏SFアニメ『マーズ・エクスプレス』日本公開決定

　カンヌ国際映画祭に公式招待され、アニメ界のアカデミー賞として知られるアニー賞では長編インディペンデント作品賞にノミネートされたフランス発のSF映画『マーズ・エクスプレス』（原題：MARS EXPRESS）が、2026年1月30日より日本で公開されることが決まった。併せてティザービジュアルも解禁となった。

【画像】『マーズ・エクスプレス』にも影響を与えた、不朽の名作『AKIRA』

　本作の舞台は23世紀の火星。太陽系で地球に最も似た環境を持つとされるこの星で、人間とロボットが共存するリアルな未来が描かれる。メガホンを取るのは、本作が長編デビューとなるフランスのジェレミー・ペラン。『AKIRA』の大友克洋監督や『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』の押井守監督、『パプリカ』の今敏監督など、日本アニメーション界の巨匠たちからインスピレーションを得て、このディストピア・サスペンスを完成させたという。

　ティザービジュアルには、廃材の山に立つさまざまなロボットの姿が描かれ、「人間が私たちを捨てたんじゃない　私たちが捨てる」というセリフが添えられている。さらに、「ロボットが脱獄する」というコピーから、23世紀の火星で人間とロボットの間に不穏な事態が起きていることが伝わってくるビジュアルとなっている。

　20年以上も宇宙で活動する実在の火星探査機「マーズ・エクスプレス」の名を冠した本作は、最新の宇宙研究に基づいたリアリティのある世界観で描かれる。公開は、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開される。（加賀美光希）