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マドンナに独占インタビュー!過去の夫たちに挑戦状!ガイやショーン・ペン戦々恐々?

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マドンナ監督作映画『ワンダーラスト』は評論家からの評価も高い
マドンナ監督作映画『ワンダーラスト』は評論家からの評価も高い

 マドンナが別れた夫たちに挑戦状をたたきつけた。と言っても金銭的なものではなく映画監督としての才能についてだ。日本で今週末公開するマドンナの初監督作品『ワンダーラスト』は、すでにベルリン映画祭などで公開されているが初監督作品とは思えない完成度の高さで、音楽だけではなく監督としての才能を見せつけている。

映画『ワンダーラスト』

 マドンナはさまざまな男性と交際してきたが夫となった男性は二人とも映画監督。ショーン・ペンは俳優としての知名度の方が高いが映画『イントゥ・ザ・ワイルド』などで監督としての才能を高く評価されている。離婚したばかりのガイ・リッチーについては、言うまでもなく現在映画『シャーロック・ホームズ』も撮影中の才能あふれる監督だ。そんな二人の背中を追っていたマドンナがついに念願の映画を撮ることができて、素直な子どものようにその感激をかくせない。

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 「念願がかなったのよ。映画監督にずっとあこがれてた。大好きな監督たちの作品を観ては、『わたしもこんな作品をいつか撮りたい』と思っていたの」それがガイやショーンとは言わないが映画を作る時点ではライバル視していた感がある。当然、初監督となると夫だったガイのアドバイスを相当もらったのだろうと誰もがうがった見方をしてしまうが、マドンナはそうでないことを明確にしたいようだった。

 「撮影現場に? 来たわよ。でも一度だけ。逆によかったわ。だって、彼が現場に来たときは、すごく緊張したの。彼は経験豊かな監督であり、なおかつ、自分の夫である人に撮影しているところを見られるんだものね」と元夫の現場訪問はあまり歓迎していなかったようだ。しかし、撮影が始まる前には「自信を持つべき」だと精神的なアドバイスを受けたらしい。

 そして、影響を受けた監督はそんな身近な人間ではなく、ゴダールの作品だという。「大学に通っていたときにイタリアやフランスの古い映画をたくさん観て、感銘を受けたの。この作品はゴダールの作品にはとても影響を受けているのは否めないわね」と明かした。

 音楽を含め、いままでのマドンナは自分自身をビジュアルとして表現の手段に使っていたが、本作『ワンダーラスト』では一切マドンナは出演していない。ジレンマはなかったのだろうか。「やっぱり表現者としては演じたくなってしまうものね。でも、わたしは演じるより監督をするほうがずっと向いていたみたい。女優として作品に参加しているときは人が作った物語の一部に過ぎないでしょう?  監督は自分自身の解釈で物語をとらえることができるもの」しかし、監督をすることの難しさは痛感したと強調するマドンナは謙虚な姿勢も忘れてはいなかった。

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 いままでも自分の生き方そのものを作品に反映してきたマドンナだが初監督作品もSMで生計を立てているユージン・ハッツ演じるAKに自分を投影していたらしい。「いままでもやってきたことは、半自伝的要素はかならず表現してきたわ。映画にかんしてもそうだと思う」そう言い切る彼女は、もしかしたら過去の夫たちの才能を吸収し、もうそれを超えているかもしれない。

 早くも次の映画の構想で頭の中はいっぱいらしく、彼女のあふれだす才能をもう誰も止められない。マドンナはもう映画を作らずにはいられないのだ。そして時代のアイコンでもあるマドンナとともに生きてきたわれわれも『ワンダーラスト』を見逃すわけにはいかない。

映画『ワンダーラスト』は1月17日より渋谷アミューズCQN ほかにて全国順次公開

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