故ヒース・レジャー遺作、首吊りで始まる衝撃作公開!ギリアム監督会見

第62回カンヌ国際映画祭

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テリー・ギリアム監督 - Photo:Harumi Nakayama

 故ヒース・レジャーの遺作となった映画『ジ・イマジナリア・オブ・ドクター・パルナッサス』(原題)が現地時間22日、第62回カンヌ国際映画祭でワールドプレミア上映された。

 同映画は、撮影中の2008年1月22日にヒースが急逝。その後、ジョニー・デップジュード・ロウコリン・ファレルがヒースの役を引き継ぎ、完成にこぎつけた、いわくつきの作品だ。ヒース演じるは、ナゾのビジネスマン・トニーで、登場シーンがショッキング。ある夜、橋に首をつるされた状態で発見されるのだ。しかし映画は、救出してくれたドクター・パルナッサス(クリストファー・プラマー)率いる移動劇団のメンバーにトニーも加わり、異次元の世界に通じる魔法の鏡を使って、町の人々にひとときの夢を与えるファンタジー。

 そして物語が進むに連れて、トニーの素性も明らかになっていく展開だ。ジョニーたちは、ヒースが魔法の鏡を通り抜けて異次元の世界へ行ったときに姿が変わっていた……という設定でそれぞれ登場し、物語に支障はナシ。ヒースも、上映時間2時間2分のうちの、約3分の2に出演している。

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 記者会見を行ったテリー・ギリアム監督は、ヒースの死に触れ「まず、遺族の方とこの映画について話し合ったんだ。最初は哀しかったけど、だんだんとポジティブな気持ちになってきてね。結果、有り難いことに遺族がサポートしてくれることになり、僕も絶対、ヒースなしでもこの映画を完成させるんだという気持ちになったんだ。幸い、魔法の鏡の設定があったし、ジョニーをはじめ3人のアクターが救済に名乗り出てくれた。ほかの仕事で忙しいのに、声を掛けてくれた彼らの行為をムダにしたくないと思い、僕も甘えることにしたんだ」と試行錯誤して完成させたことを明かした。

 また本作は、製作費が集まらないままクランクインしたそうだが、ヒースの遺作というでことで予算が集まった皮肉な運命がめぐっていたという。テリー監督は「ジョニーたちもギャランティーに関係なく出演してくれたし、物語の設定的にも(ヒースが亡くなり)状況が変わったことでイマジネーションがさらに膨らんだと思う。ヒースがこの映画を完成させた、まさに協力プロデューサーとも言えるね」と天国のヒースに感謝した。

 ギリアム監督は次回作に、一度は製作を断念した『ドンキホーテを殺した男』に再チャレンジすることも決定し、「来春には撮影に入るんだ」とニッコリ。ヒースの遺作完成と悲願の作品が実現することの二重の喜びを味わっているのか、会見中は終始ゴキゲンで記者の質問に答えていた。(取材・文:中山治美)

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