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イランの核開発に反対!イラン出身の映画監督がサンセバスチャン映画祭でデモ!

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赤の禁止マークの入ったネジャド大統領の写真を持っているのが、ハナ・マフマルバフ監督
赤の禁止マークの入ったネジャド大統領の写真を持っているのが、ハナ・マフマルバフ監督

 スペインで開催中の第57回サンセバスチャン映画祭で現地時間24日、イラン出身の映画監督が中心となり、国際的にも批判の声があがっているイランの核開発に対して抗議するデモンストレーションを行った。

 中心となったのは、コンペティション部門審査員の一人であるサミラ・マフマルバム監督、彼女の実妹で、招待作品『グリ-ン・デイズ』のハナ・マフマルバフ監督、同『ペルシャ猫を誰も知らない』のバフマン・ゴバディ監督たち。映画祭プレジデントのミケル・オラシレギ氏によると、イラン人監督たちから「世界各国のメディアが集まる場でアピールしたい」との要請を受けて、映画祭会場での抗議活動を容認。彼らの趣旨に賛同したオラシレギ氏をはじめ、サミラの審査員仲間である仏のローラン・カンテ監督、韓国のポン・ジョノ監督、英国のジョン・マッデン監督らも仲間に加わり、「わたしたちは核兵器なんていらない。わたしたちが欲しいのは、平和と民主主義だ」と英語で書かれた緑色の横断幕を持って訴えた。

 この緑色は、6月にイランで行われた大統領選挙の不正開票疑惑を巡り、敗れた改革派のムサヴィ氏を支持して抗議行動した、いわゆる「グリーン革命」を意味しており、サミラもハナも、公の場に出る時には常にグリーンのスカーフを巻いて登場。また映画『グリーン・デイズ』も、グリーン革命を追ったドキュメンタリーである。

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 6月に行われた、サッカーワールドカップ最終予選では、グリーンのバンドをした代表選手が問題になったが、今回もネジャド現大統領をあからさまに批判する抗議運動は、イランで論議を醸し出す可能性もありそうだ。

 なお、『グリーン・デイズ』と『ペルシャ猫は誰も知らない』は、11月21日~29日に行われる東京フィルメックス映画祭で共にコンペティション部門作品に選出されている。(取材・文:中山治美)

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