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史上最高デビュー!『ニュームーン/トワイライト・サーガ』に全米騒然 -11月25日版

全米ボックスオフィス考

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この人気は、すごいとしか言いようがありません! (映画『ニュームーン/トワイライト・サーガ』)
この人気は、すごいとしか言いようがありません! (映画『ニュームーン/トワイライト・サーガ』) - TM & (C) 2009 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

 原作を読んだすべての人がとりこになる……といっても過言ではないほどの大人気を誇る映画『トワイライト』シリーズの映画化作品第2弾となる映画『ニュームーン/トワイライト・サーガ』がアメリカで公開され、1億4,284万ドル(約128億5,560万円)という国家予算並みの売り上げをたたき出した。この作品のヒートアップ度はかなりのもので、歴代の全米興行収入の初日記録、そして深夜先行ロードショー売り上げ記録、2009年度ウイークエンド興行成績最高記録のすべてを更新するという爆発的ヒットを記録した。(1ドル90円計算)

映画『ニュームーン/トワイライト・サーガ』写真ギャラリー

 過去のデビュー週末における成績で見てみると、1億5,841万ドル(約142億5,690万円)をあげた大ヒット映画『ダークナイト』、そして2007年5月の初登場ウイークエンドに1億5,112万ドル(約136億80万円)をたたき出した映画『スパイダーマン3』にはかなわなかったものの、『ニュームーン/トワイライト・サーガ』は史上第3位の座を手にしている。

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 同作品のこれからの動向だが、ユニバーサル・スタジオの映画館で行われた深夜先行ロードショーの列に並んでいた “トワイライター(トワイライト・ファン)”たちにNBCの某トークショーがアンケートを取ったところ、半分以上の人たちが『ニュームーン/トワイライト・サーガ』を2回以上観る予定であると答えており、この人気から判断しても『ニュームーン/トワイライト・サーガ』の好成績は、しばらく続くものと思われる。

 次は第2位。今週は、『ニュームーン/トワイライト・サーガ』フィーバーのおかげでほかの作品は苦戦気味だが、それでもガンバリを見せたのは初登場で3,412万ドル(約30億7,080万円)をはじき出した映画『ザ・ブラインドサイド』(原題)。今年大活躍のサンドラ・ブロックが主演の、事実を基にしたストーリーで、元気が出るドラマ作品だ。

 シネマスコアというアメリカの映画観客を対象にしたリサーチ会社によると、『ザ・ブラインドサイド』(原題)を観たお客さんたちが同作品につけた成績の平均は、A+という最高スコア。今年公開された映画の中で最高スコアを出したのは作品はほかに1本のみで、映画『カールじいさんの空飛ぶ家』だけ。『ザ・ブラインドサイド』(原題)がいかに好評かという証しとなっている。ちなみにこの映画は、いつもは辛口の評論家たちからも絶賛を浴びており、ハリウッドかいわいでは「サンドラ、ついにオスカー候補か……!?」という声も出始めている。

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 今週の第3位は、先週の1位から59.5パーセントの降下率でトップから転落してしまった映画『2012』で2,641万ドル(約23億7,690万円)。これは皮肉にもローランド・エメリッヒ監督の過去のヒット映画『デイ・アフター・トゥモロー』2週目の落下率とほぼ同様。今週木曜日から、アメリカは感謝祭の連休に入るが、感謝祭をきっかけに盛り返せるのかどうかがこの作品のキモである。

 かわって第4位は、アニメ作映画『プラネット51』(原題)で1,229万ドル(約11億610万円)。配給であるソニー・ピクチャーズのアンケート結果によると、映画を観に来ていた86パーセントの観客が12歳以下の子どもを連れた親子連れで、全体の51パーセントは女性の観客という統計が出た。

 第5位は、先週第2位から転落の映画『Disney'sクリスマス・キャロル』で1,228万ドル(約11億520万円)。上映館数が105館減ったことから考えれば、下降率45パーセントというのは妥当なところかもしれない。ちなみにこの作品は製作費2億ドル(約180億円)から見て、公開後3週目にあたる現在で約800万ドル(約7億2,000万円)の売り上げという寂しい状況だが、これからのホリデー・シーズンに向けて何とか頑張ってほしいものである。

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 さて、アメリカでは11月26日(木)から感謝祭の連休に突入。よって今週の封切り作品は連休の始まる前日の水曜日に集中しており、かなりの混雑ぶりである。し烈な争いになりそうな次回チャートでランクインが予想されるのは、映画『オールド・ドッグス』(原題)。2007年度のヒット映画『団塊ボーイズ』の続編的なコメディー映画だ。とはいうものの、キャラクターも異なり、出演者もジョン・トラヴォルタ以外は違うメンツではあるが、あらすじが似ている。中年になって焦燥感にかられたオヤジ二人の珍道中を描いたもので、監督も同じなのである。しかしここで、「二番煎じか……」と思いきや、今回はコメディーの大御所ロビン・ウィリアムズと辛口コメディアンで今をときめくセス・グリーンが出演していることから、多少新鮮味が期待できる。とにかく、ひたすら笑える万人向けコメディーが大歓迎されるホリデー・シーズンであることから、『オールド・ドッグス』(原題)の上位ランキング入りが予想される。

 次の注目作品は、ファミリーコメディー映画『ファンタスティック・ミスター・フォックス』(原題)。子どもたちと子どもの心を持った大人の映画ファンのためのようなこの作品は、今どき珍しいストップ・モーション・アニメで、ジョージ・クルーニーメリル・ストリープビル・マーレイオーウェン・ウイルソンといったスターたちが声の出演をしている。

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 上記作品のほかにも、ザック・エフロンと久しぶりのクレア・デインズ出演の映画『ミー・アンド・オーソン・ウェルズ』(原題)という小粒青春ドラマ、そして映画『マトリックス』シリーズのアンディ、ラリー・ウォシャウスキー兄弟が製作指揮を担当した映画『ニンジャ・アサシン』(原題)で日本のショー・コスギが主役格の悪役で出演している作品などがあり、新作がひしめき合っている今週は映画ファンにとっては、最高の週となりそうである。(取材・文:神津明美 / Addie Akemi Kohzu)

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