カンヌに世界の強豪集結!北野武監督と対決する強敵はこの作品たち!

第63回カンヌ国際映画祭

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パルムドール獲得に期待がかかる北野武監督作品『アウトレイジ』

 現地時間5月12日に第63回カンヌ国際映画祭が開幕するが、われわれ日本人が注目したいのは『菊次郎の夏』から11年振りに本映画祭コンペ部門に選出された北野監督作品『アウトレイジ』。本格的バイオレンスでありながら、ヤクザの中間管理職の悲哀も描き出しマスコミや評論家などからも高い評価を得ている。カンヌではコンペ作の中から最高賞のパルム・ドールが選出されるが、この北野作品とともにパルム・ドールを競う世界各国から出品された映画もかなりの名作ぞろいで強敵だ。果たして『アウトレイジパルム・ドールを獲得できるのか? コンペ作品の見どころを一挙に紹介する。

第63回カンヌ国際映画祭 コンペ作、ストーリー、見どころを一挙紹介!

■『アウトレイジ』日本 
監督:北野 武 キャスト:ビートたけし、三浦友和、椎名桔平
レトロスペクティブ上映や展覧会、本の出版と今、フランスで熱い視線を浴びている北野武監督が、『菊次郎の夏』から11年振りに本映画祭コンペ部門に選出された。現代ヤクザ世界の中でまるで中間管理職のようなヤクザを演じる本人をはじめ、豪華なキャストたちによるユニークなキャラクターが登場する北野流フィルム・ノアール。北野ブームに乗って、パルム・ドール受賞なるか!?

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■『ザ・プリンセス・オブ・モンパンシエ』(英題)フランス、ドイツ
監督:ベルトラン・タヴェルニエ キャスト:メラニー・ティエリー、ギャスパー・ウリエル
16世紀の貴族階級を描いたラファイエット夫人のロマンス小説を、『レセ・パセ 自由への通行許可証』の巨匠ベルトラン・タヴェルニエ監督が映画化。監督が本映画祭のコンペに出品するのは実に20年ぶり。モデル出身のメラニー・ティエリー、ギャスパー・ウリエルやグレゴワール・ルプランス=ランゲという、フランスの若手美形俳優のコスチューム姿が見どころ。

■『アナザー・イヤー』(原題)イギリス
監督:マイク・リー キャスト:ミシェール・オースティン、ジム・ブロードベント
『秘密と嘘』ですでにパルム・ドールを受賞しているマイク・リー監督の最新作は、過去の同監督の作品でもおなじみのジム・ブロードベントやイメルダ・スタウントンなどイギリスの名優たちが出演。前作の『ハッピー・ゴー・ラッキー』でもさまざまな映画賞を受賞したイギリスの名匠だけに、2度目のパルム・ドールも十分ありうる。

■『BIUTIFUL』(原題)スペイン、メキシコ
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ キャスト:ハビエル・バルデム、ルーベン・オチャンディアーノ
『バベル』で2006年の本映画祭で監督賞を受賞したメキシコの鬼才、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督最新作。今回は『ノーカントリー』で2008年アカデミー賞助演男優賞を受賞したスペインの旗手ハビエル・バルデムを主演に迎え、堕(お)ちていく男の物語がダイナミックに展開する。世界的に評価の高い監督&スペイン人俳優として初のアカデミー賞に輝いた名優による強力タッグに期待大!

■『サーティファイド・コピー』(英題)フランス、イタリア
監督:アッバス・キアロスタミ キャスト:ジュリエット・ビノシュ、ウィリアム・シメル
素人俳優を使って希有な作品を撮ることで有名な『明日へのチケット』などのイランの巨匠、アッバス・キアロスタミ監督の最新作。本作では珍しくメインキャストに『ショコラ』などのフランスの大物女優ジュリエット・ビノシュを起用。監督の本映画祭とのかかわりは深く、1997年には『桜桃の味』で最高賞のパルム・ドールを受賞していることからも、久々の栄冠に輝くのかが注目を集めている。

■『オブ・ゴッド・アンド・メン』(英題)フランス
監督:グザヴィエ・ボーヴォワ キャスト:ランベール・ウィルソン、ミシェル・ロンズデール
1996年に北アフリカのアルジェリアで起きた、イスラム武装集団による修道士暗殺事件を基に映画化した問題作。『ポネット』『ルパン』などに出演するグザヴィエ・ボーヴォワだが、アンドレ・テシネやマノエル・デ・オリヴェイラの助監督を務め、1995年には自身の監督作で本映画祭コンペ部門の審査員賞を受賞している。15年ぶりの出品となる本作で、パルム・ドールへの期待も高まる。

■『フェア・ゲーム』(原題)アメリカ
監督:ダグ・リーマン キャスト:ナオミ・ワッツ、ショーン・ペン
『ジャンパー』のダグ・リーマン監督が『ザ・バンク 堕ちた巨像』のナオミ・ワッツと、『ミルク』のアカデミー賞俳優ショーン・ペンを主演に迎えた社会派サスペンス。2003年に実際にアメリカで起きた「プレイム事件」を基に、妻のために政府を敵に回して戦う反骨精神あふれる夫の奮闘をつづる。幸運にも今年の審査委員長はアメリカ出身のティム・バートンなので、アメリカ映画の受賞に期待がかかる。
『アウトサイド・オブ・ザ・ロー』(英題)

■『アウトサイド・オブ・ザ・ロー』(英題)フランス、アルジェリア、ベルギー、チュニジア、イタリア
監督:ラシッド・ブシャール キャスト:ジャメル・ドゥブーズ、ロシュディ・ゼム
2006年の本映画祭で5人の俳優たちに主演男優賞が贈られた『デイズ・オブ・グローリー』の主要キャストと監督が再び集結。前作の数年後のフランスを舞台に、ジャメル・ドゥブーズ、ロシュディ・ゼム、サミ・ブアジラが演じるアルジェリア人3兄弟の目を通してアルジェリアの独立運動を描く。2度目のアンサンブル受賞なら話題になること必至。

■『アワ・ライフ』(英題)イタリア、フランス
監督:ダニエレ・ルケッティ キャスト:ラウル・ボヴァ、エリオ・ジェルマーノ
『息子の部屋』のナンニ・モレッティ監督の助監督をしていたダニエレ・ルケッティ監督は、1991年の『Il Portaborse』以来2度目の本映画祭コンペ出品。『NINE』のエリオ・ジェルマーノや『エイリアンVS. プレデター』のラウル・ボヴァなど、イタリア内外で活躍するキャストをそろえた。パルム・ドールを受賞して、師のモレッティ監督に続きたいところ。

■『LUNG BOONMEE RALUEK CHAT』(原題)イギリス、タイ、フランス、ドイツ、スペイン
監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン キャスト:Jenjira Pongpas、Sakda Kaewbuadee
タイの映像作家、アピチャッポン・ウィーラセタクン監督が自らの短編『ブンミおじさんへの手紙』に再挑戦した長編版。仏教徒が大半を占めるタイならではの視点で、美しい田舎の風景と共に輪廻(りんね)の物語を紡ぐ。監督は2004年の本映画祭で賛否両論を巻き起こしながらも『トロピカル・マラディ』でコンペ部門審査員賞を受賞した実力の持ち主。東洋的な輪廻(りんね)の思想がどこまで受け入れられるのかがポイントだ。

■『ポエトリー』(英題)韓国
監督:イ・チャンドン キャスト:ユン・ジョンヒ、アン・ネサン
昨年の本映画祭コンペ部門の審査委員を務めたイ・チャンドン監督が、『シークレット・サンシャイン』に引き続き本映画祭に招待されたヒューマン・ドラマ。韓国の往年の名女優、ユン・ジョンヒの15年ぶりのスクリーン復帰作としても話題を集めている。『シークレット・サンシャイン』ではチョン・ドヨンに主演女優賞をもたらした監督だけに、今回は自身が監督賞を狙いたいところだ。

■『重慶ブルース』(英題)中国
監督:ワン・シャオシュアイ キャスト:ファン・ビンビン、ワン・シュエチー
『ルアンの歌』のワン・シャオシュアイ監督が『ソフィーの復讐』などの中国の人気女優ファン・ビンビンらを迎えて贈る人間ドラマ。日本では知名度が低いものの、監督は『青紅/Shanghai Dreams』で2005年に本映画祭で審査員特別賞を受賞した実力派。ほぼ3年に一度の割合でアジア映画がグランプリに輝いているカンヌのジンクスからすると今年はその当たり年なので、本作にも熱い視線が注がれている。

■『マイ・ジョイ』(英題)ドイツ、ウクライナ、オランダ
監督:セルゲイ・ロズニツァ キャスト:Victor Nemets, Olga Shuvalova
ウクライナのドキュメンタリー作家であるセルゲイ・ロズニツァは日本では無名だが、ポーランドのクラクフ映画祭や、チェコのカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭などの常連で、主に東欧で高い評価を受けている実力派。世界各国の巨匠と呼ばれる大物監督たちの作品がこぞって上映される中、本映画祭に初参加という栄誉を手にした監督の意気込みが伝わってくる。ここで一発逆転を狙いたいところ。

■『テンダー・サン-ザ・フランケンシュタイン・プロジェクト』(英題)ハンガリー、ドイツ、オーストリア
監督:コーネル・ムンドルッツォ キャスト:Rudolf Frecska、コーネル・ムンドルッツォ
『デルタ』で2008年度の本映画祭国際批評家連盟賞を受賞したハンガリー期待の星コーネル・ムンドルッツォが監督と出演を果たしたサスペンス。望まないまま子どもを生んでしまった両親と、家族の愛情に飢えた少年の微妙にねじれた関係を寂れた風景と共につづる。 2005年の本映画祭では、ある視点部門に出品した『Johannna』(原題)で注目を集めた俊英だけにその動向が注目される。

■『ザ・ハウスメイド』(英題)韓国
監督:イム・サンス キャスト:チョン・ドヨン、イ・ジョンジェ
『ユゴ 大統領有故』などで注目される韓国のイム・サンス監督が、同国の巨匠である故キム・ギヨン監督の傑作『下女』をリメイク。2007年に『シークレット・サンシャイン』で本映画祭主演女優賞を受賞して以来、芸能活動を休止していたチョン・ドヨンの久々のスクリーン復帰作となる。監督にとっては初のカンヌ国際映画祭入りとなるが、カンヌの女王を伴っての参加に期待も膨らむ。

■『オン・ツアー』(英題)フランス
監督:マチュー・アマルリック キャスト:マチュー・アマルリック、アンヌ・ブノワ
『潜水服は蝶の夢を見る』『007/慰めの報酬』の実力派俳優、マチュー・アマルリックが長編監督4作目にして本映画祭コンペ部門に初登場。マチューはフランスでは人気のある俳優だけに、カンヌでの注目度も抜群。アメリカのニューバーレスク界で知られたセクシーなダンサーたちも出演し、エロチックな世界を存分に堪能できそうだ。

■『ア・スクリーミング・マン』(英題)フランス、ベルギー、チャド共和国
監督:マハマット=サレー・ハルーン キャスト:Youssouf Djaoro、Dioucounda Koma
マハマット=サレー・ハルーン監督は1999年のデビュー作がヴェネチア国際映画祭コンペ部門で評価され、2006年には審査員特別賞を受賞するなどアフリカを代表する映画監督。ダルフール紛争や中国のアフリカ政策の影響を受けるチャド共和国で、そこに生きる人たちの姿を切り取る作品に注目が集まる。

■『UTOMLYONNYE SOLNTSEM 2: PREDSTOYANIE』(原題)ロシア
監督:ニキータ・ミハルコフ キャスト:ニキータ・ミハルコフ、ミハイル・イェフレモフ
本映画祭のコンペ部門には1987年『黒い瞳』、1994年『太陽に灼かれて』を出品したロシアの巨星ニキータ・ミハルコフ監督が手掛けた歴史ドラマ。1991年に『ウルガ』でヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞し、その3年後には『太陽に灼かれて』でカンヌ国際映画祭審査員特別グランプリを受賞。本作は『太陽に灼かれて』の続編ともいえる物語なので、すんなりと受け入れられそうな気配だ。

■『ルート・アイリッシュ』(原題)イギリス
監督:ケン・ローチ キャスト:ナイワ・ニムリ、スティーヴン・ロード
イギリスの巨匠ケン・ローチ監督の最新作が開幕2日前に急きょコンペ部門に選ばれた。これまで、コンペ部門には9回選出され、2006年に『麦の穂をゆらす風』で初めてパルム・ドールを受賞。去年は『ルッキング・フォー・エリック』(原題)が出品されており、まさにカンヌの常連監督。今回選ばれた作品のタイトル「ルート・アイリッシュ」とは、イラク・バグダッドの「グリーン・ゾーン」と呼ばれる多国籍軍や政府関係者らの住まい、政府関係の建物が多くある地域と空港を結ぶ道の名前から付けられている。

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