『アウトレイジ』北野武監督が激白!椎名桔平のベッドシーンで見せたかったもの

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「完全なるエンターテインメント・ムービー」と語る北野武監督 - 写真:高野広美

 登場人物が「全員悪人」という強烈なキャッチコピーと共に、映画『BROTHER』以来、約10年ぶりとなるヤクザ映画『アウトレイジ』を作り上げた北野武監督が、撮影エピソードを語ってくれた。

映画『アウトレイジ』写真ギャラリー

 凶悪な男たちの怒号が飛び交う本作は、まさに「男」の映画。世界のキタノは、十八番(おはこ)ともいえるすさまじいアクションとバイオレンスを描いてみせた。ヤクザ映画といえば、組同士の抗争を描いた作品が多いが、本作はある一大暴力団組織の中で繰り広げられる、激しい権力闘争を生き残ろうとするヤクザたち……。映画『アウトレイジ』の世界はまさに、現代社会の「会社」という組織の中で生きる、現代の男たちにも通じるものがある。監督が思うヤクザ映画の魅力を聞いてみると、「生きるとか死ぬとか、死と隣り合わせって言えば軍隊だって同じなんだけど、軍隊は上の命令とか国の命令だから、個人的には動けない。でも、ヤクザ映画では個人が上からの命令にも反発したり、エゴを出したり、どこか人間くさくて。加えて暴力が絡むから、物語の題材としては絶対に面白い要素が多い」という答えが返ってきた。腹の中にどれほどのストレスがたまっても、個人的に動けないのは、日本のビジネスマンも同じこと。本作で描かれた、自分の欲望をむき出しに戦う悪(ワル)たちの姿は、組織にがんじがらめになって働く現代人に、刺激を与えてくれるはずだ。

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 男なら、誰しもが「観たい!」と感じる男気あふれる本作だが、実は、女性が観てもつい、胸がキュン! としてしまうシーンがある。それが、本作で一本気なヤクザを熱演している椎名桔平のラブシーンだ。このシーンは、監督の女性たちへのサービスショットなのだろうか? 「あれは、最初は入れる予定じゃなかったんだよ」と北野監督から意外な答えが返ってきた。「実は、彫り師の人が、時間をかけて入れ墨を描いてくれたんだけど、映してあげられなくってさ。あんまり悲しそうな顔をするんで、映してあげなきゃって。それで入れたの(笑)」と心優しい北野監督ならではの、驚きのエピソードだ。「考えてみれば、風呂場でもいいんだけどさ(笑)」と笑顔で語った北野監督だが、彫り師の方は、ラッシュ(試写)のあとにわざわざ監督のところまでやってきて「ありがとうございます!」と頭を下げられたそうだ。

 ヤクザの権力闘争を描いた本作は、単なる暴力映画でも、ヤクザ映画でもない。社会の縮図を描き、純粋な痛みの中に、笑いの要素も散りばめた「完全なるエンターテインメント・ムービー」と監督は言い切った。「ヤクザ同士の権力闘争劇ではあるんだけど、アリとイモムシの戦いみたいに、客観的に観ても楽しいんだよ」という北野監督の言葉どおり、映画を楽しんでほしい! 強欲で、凶悪な男たちの熱き姿が、梅雨の季節感を爽快(そうかい)に吹き飛ばしてくれるはずだ。

映画『アウトレイジ』は6月12日より全国公開

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