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最終決戦は『英国王のスピーチ』対『ソーシャル・ネットワーク』 か!高齢者の多いアカデミー会員だけに『ソーシャル』不利説も!

第83回アカデミー賞

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バツグンの宣伝効果を持つアカデミー賞!
バツグンの宣伝効果を持つアカデミー賞! - PHOTO:Akemi Tosto

 アカデミー賞のノミネート作品が発表された25日以降、テレビには候補作品のコマーシャルが入り乱れ、映画スタジオは自社作品のPRに、発表の前以上に躍起となっている。

 映画チケットのオンライン販売を行っているファンダンゴ社の発表によれば、映画『英国王のスピーチ』のチケット売り上げが、本作が12部門でのノミネートを果たした日を境に、なんと76%もアップしたという。これは、まさにアカデミー賞ノミネートの宣伝効果によるものであり、もし実際にオスカーを獲得すれば、その収益はさらに大きくなる。映画スタジオにとって、アカデミー賞を獲得するということは、大金を投じた発掘作業が功を奏し、やっと金鉱を掘り当てるようなものなのだ。

 そして、アカデミー賞の結果をめぐって熱くなっているのは、映画スタジオだけではない。ロサンゼルスタイムズ紙、エンターテインメント・ウイークリー誌、ニューヨーク・タイムズ紙などに所属する著名映画評論家たちによるアカデミー賞獲得予想も、混戦の様相を呈している。

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 それまで映画『ソーシャル・ネットワーク』の作品賞獲得に票を投じていた人物が、最多ノミネートを果たした『英国王のスピーチ』に突如くら替えをするといった現象が起きている中、批評家たちの間で話題になっているのが、近年変化してきているというアカデミー会員の作品選びの傾向だ。

 確かに、ここ数年で最優秀作品賞を受賞した映画『ノー・カントリー』や『スラムドッグ$ミリオネア』、そして去年の『ハート・ロッカー』などは、若者向けの選択だった。もしこのトレンドが続けば、高齢者の多いアカデミー会員にとって、現代的すぎるという指摘もある『ソーシャル・ネットワーク』が、『英国王のスピーチ』を押しのけ、作品賞を受賞するということも、十分ありえるというのだ。

 しかし、『ソーシャル・ネットワーク』は監督賞、脚本賞、楽曲賞受賞の可能性はかなり高いが、高齢者の多いアカデミー会員にとって、あまりに現代的過ぎるとする評論家もおり、まさに、結果は神のみぞ知るといったところ。いずれにせよ、授賞式までのこの時期は、関係者も映画ファンも、気持ちがヒートアップしていくときであることに変わりないようだ。

 アカデミー賞授賞式は、現地時間2月27日にコダック・シアターで開催。日本ではWOWOWにて2月28日午前9時30分より生放送される。(文・取材: アケミ・トスト/Akemi Tosto)

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