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今週の全米映画界はスーパーボウル放映に完敗!興収わずか1,500万ドルの作品がトップに!-2月7日版【全米ボックスオフィス考】

今週の全米映画界はスーパーボウル放映に完敗!興収わずか1,500万ドルの作品がトップに!-2月7日版
こちらは今週第2位のジェームス・キャメロン製作総指揮の新作映画『サンクタム』 - (C) 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

 NFLが一番盛り上がるスーパーボウルが行われたこの週末は、アメリカ中がテレビにかじりつき、結果的に全米ボックスオフィスは今週末もスランプを抜け出すことができなかった。

 本来なら、全米第1位などまず不可能な1,500万ドル(約12億7,500万円)という低収益でトップに輝いたのは、新作サイコ・サスペンス映画『ザ・ルームメート(原題) / The Roommate』。2,534館・推定2,800スクリーンで封切られた同作品は、同じく週末に封切られたジェームス・キャメロン製作総指揮の新作映画『サンクタム』に王座を許さず、堂々のナンバーワンとなった。(1ドル85円計算)

 配給のソニー・ピクチャーズは、2001年以来スーパーボウルの週末に全米第1位の映画をリリースする常連スタジオとなっている感があり、2001年の映画『ウェディング・プランナー』、2003年の映画『ダークネス・フォールズ(原題) / The Darkness Falls』、2004年の映画『ユー・ガット・サーブト』、2005年『ブギーマン』、2006年の映画『ストレンジャー・コールズ』、2007年の映画『ゴースト・ハウス』、2010年の映画『ディア・ジョン(原題)/Dear John』、そして今年の『ザ・ルームメート(原題)/The Roommate』と、計8回も同時期の全米チャンピオンに輝いている。なお、スタジオが行った観客調査によると21歳以下の女性客が全体の65パーセントと過半数を占めており、スーパーボウルに興味のない女性達がこの映画の第1位獲得に貢献したものと思われる。

 今週の第2位は、前出の『サンクタム』。2,787館・推定3,300スクリーンで封切られたにもかかわらず興行収入は945万ドル(約8億325万円)というかなりさみしい結果となった。総合売り上げの84パーセントが3D上映館からの収益だったのだが、これまでに封切られた3D作品全体の観点から見ると、散々たたかれた去年の3D映画『ピラニア3D(原題) / Piranha 3D』のデビュー週末売り上げ1,011万ドルにも劣るパフォーマンスを見せており、ジェームス・キャメロンのかかわった歴代の作品はもとより、歴代の3D作品と比較しても去年の3Dアニメ映画『アルファ・アンド・オメガ(原題) / Alpha and Omega』そしてホラー映画『マイ・ソウル・トゥ・テイク(原題) / My Soul to Take』の次に最低なデビュー週末の売り上げ成績を残してしまい、ジェームス・キャメロンのブランドにとってはありがたくない記録を作ってしまった。

 代わって第3位は、先週第2位からワンランクダウンの映画『抱きたいカンケイ』で800万ドル(約6億8,000万円)の収益。40.3パーセントの落下率だが、この手の映画にしてはなかなかのスタミナを見せている。今をときめくナタリー・ポートマン主演というのが強みになっていることは否めない。彼女はこれからも今夏の大作でファン待望の映画『マイティ・ソー』が控えており、アカデミー賞ノミネートと合わせてナタリーのための2011年がスタートするといっても過言ではない活躍ぶりである。

 第4位は、先週からワンランクアップの映画『英国王のスピーチ』で771万ドル(約6億435万円)の収益。あちこちの映画賞を取りまくっているこの映画はこれからのランクアップ、そしてトップ3圏内返り咲きの可能性もまだまだ十分に残されている作品で、特にアカデミー賞が発表される今月末以降の興行成績の動きには興味津々である。

 今週の最後を飾るのは、第5位にとどまり粘り強くガンバっている映画『グリーン・ホーネット』の597万ドル(約5億745万円)。とうの昔にトップ5圏外に去っていてもおかしくない作品なのに、先週全米第1位だった大御所アンソニー・ホプキンス主演映画『ザ・ライト -エクソシストの真実-』が圏外に急降下したのを尻目に、4週目にして依然トップ5内にとどまるとは大したものである。かなり酷かった前評判をここまでくつがえして踏ん張りを見せた作品というのもマレだ。しかし1億2,000万ドル(約102億円)とうわさされている製作費を回収できるかは別問題。公開後24日時点での総合興行収入は8,710万ドル(約74億350万円)となっており、まだまだ頑張りが必要である。

 さて、今週末に公開予定の新作でチャート入りしてきそうな作品は4本。とはいえ、どの作品も低迷ボックスオフィスに揺さぶりをかけられるようなパワーがあるかは少々疑問だ。

 新作4本中ある程度のパンチが期待できるのは、3Dアニメ『ノメオ&ジュリエット(原題) / Gnomeo & Juliet』。欧米・欧州で庭の置物として人気のあるノームという大地を司る精霊といわれる小人の像があるのだが、このアニメでは彼らが主役。青の帽子と赤の帽子の種族が争っている中、青の帽子の主人公ノメオが女の子のノームである赤の帽子のジュリエットに恋をしてしまいドタバタ劇を繰り広げるというお話である。キャラクターが少々カワイさに欠けるところが弱点だが、3Dアニメという部分で親子連れの客足が期待される。

 そして2本目の話題作は日本でのヒットは疑問だが、アメリカでは強力な新作となりそうなのが、映画『ジャスティン・ビーバー/ネバー・セイ・ネバー』というドキュメンタリー・タッチの作品。カナダ生まれのジャスティンはYouTubeでのパフォーマンスが関係者の目にとまりデビューを果たしたというシンデレラ・ボーイで、10代の男性ソロシンガーとして全米の歴代レコード売り上げ記録を塗り替えた大人気アーティストである。全米中の少女達から絶大な支持を受けており、これが映画の売り上げにも反映されればかなりの興行成績が期待される。

 週末公開予定の新作3本目と4本目はもう少し大人向きの作品で、まずはおなじみアダム・サンドラーのラブコメ作品で、今回はジェニファー・アニストンが共演する映画『ジャスト・ゴー・ウィズ・イット(原題) / Just Go With It』。この2人のスターに最近少々食傷気味な映画ファンがボックスオフィスでどういった結果をもたらすかに注目があつまる。

 最後の話題作は、映画『G.I.ジョー』でおなじみのチャニング・テイタム主演の時代物アクション映画『ザ・イーグル(原題) / The Eagle』。ローマ時代の兵士たちの戦いを描いた作品で、共演のドナルド・サザーランドが脇をガッチリと固めている。(文・取材:アケミ・トスト/Akemi Tosto)


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