パジャマ姿のジョニデを屋根の上で走らせる方法とは?『ツーリスト』監督に来日インタビュー!

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フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督とパンツ姿のジョニー・デップ

 アンジェリーナ・ジョリージョニー・デップの豪華共演で注目を集めている映画『ツーリスト』のドイツ人監督フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルクが来日インタビューに応え、2人をいかに美しく撮るかという本作のこだわりの一端を明かした。

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 映画『善き人のためのソナタ』が第79回アカデミー賞外国語映画賞に輝いたドナースマルク監督は、こだわりを持って一つの作品を仕上げると評判の人物。そんな監督が本作でこだわったのは「世界で最も美しい2人を完ぺきに美しく見せること」だったそう。とりわけ謎めいた美女を演じるアンジーには多大な労力をつぎ込んだようで、「靴はヒールの高さが違うものを常に5セット用意していたし、髪の毛を染め直すためにイギリスからヘアスタイリストを呼ぶこともあった」と膨大な予算を抱えている大作映画だからこその撮影秘話を明かした。

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 撮影前には、カメラテストを徹底的に繰り返し、「どの角度からのショットがベストなのかを研究したね」というドナースマルク監督のこだわりは、「スクリーン上の美しさは偶然に成立するものではなく、ほとんどの場合が計算し尽くされた努力の結果だと思う」という信念に裏付けられている。そのかいあって、アンジーとジョニデを撮影したカットはどれもほれぼれとするものばかり。ファンならずともため息をもらすことは確実の、美しい映画となった。

 その一方で、普段着の俳優の魅力をうまく引き出すことができるのもドナースマルク監督の持ち味。本作には殺し屋たちに命を狙われたフランク(ジョニー)が、パジャマ姿のまま屋根の上を逃走するシーンがあるが、これは監督のアイデアだという。「あのシーンには、観客にありのままの彼を見せて、キャラクターをより知ってもらうという意図があったんだ。パジャマ姿というのは裸に近い状態だし、もしかしたら裸よりも恥ずかしい格好かもしれない。そんなジョニーにアクションをさせることで、ユーモアも生まれたと思うよ」と語り、自信のほどを見せ付けた。ジョニーはこの場面が気に入ったそうで、撮影終了時には自分が着たパジャマと同じデザインのものをスタッフ全員にプレゼントしたという。

 『善き人のためのソナタ』では4年にわたる徹底的なリサーチを経て撮影に臨んだことが話題を呼んだが、本作は脚本の執筆から完成までわずか11か月という短い期間で作り上げられた。次回作では再びじっくりと腰をすえた作品づくりに挑むようで、「今度はダークでドラマチックで悲劇的な作品になると思う。テーマは“自殺”。『ツーリスト』があまりにも華やかな作品だったから、今度は人間の内面をとことん突きつめた作品を撮りたくなったんだ」と語っており、本作とは方向性は違えど、また別の魅力にあふれた作品になることを予感させた。

映画『ツーリスト』は3月5日より全国公開

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