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ガン宣告後に家族へ何を残すのか?実父の「死の段取り」を記録した映画『エンディングノート』公開決定

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映画『エンディングノート』チラシ画像
映画『エンディングノート』チラシ画像 - (C) 2011「エンディングノート」製作委員会

 定年退職後まもなくガンを宣告され、余命いくばくもない実父の姿を記録したドキュメンタリー映画『エンディングノート』が10月に劇場公開されることが決定した。本作は、映画『誰も知らない』などの是枝裕和監督がプロデュースを手掛け、是枝監督の助監督を務めた経験のある砂田麻美監督のデビュー作。日本の高度経済成長期に熱血営業マンとして会社を支え、退職後にステージ4の胃ガンに侵されていることがわかった父・砂田知昭を主人公に、「家族の生と死」という重いテーマとは裏腹に軽快なタッチで描かれたエンターテインメント・ドキュメンタリーだ。

 人生最期のときまで前向きにガンと向き合い生きようとする父と家族の姿を、娘が撮影して誕生した映画『エンディングノート』。「生と死」をテーマとした作品だけに重い印象を受けがちだが、「人生の誤算をきっかけに始まった『死に至るまでの段取り』は、私の人生最後の一大プロジェクトとなりました」と書かれ、笑顔の主人公・砂田知昭が写ったチラシ画像からもわかるように、エンターテインメント性が強調されているのが特徴の作品だ。家族のきずなを描いた本作が初監督作品となる砂田麻美は、大学在学中よりドキュメンタリーを学び、フリーの助監督として是枝監督らの映画制作に従事した経験を持つ。そして縁のある是枝監督が本作のプロデュースを担当している。

 作品の舞台は2009年の東京。「会社命! 段取り命!」でサラリーマン生活を駆け抜けた砂田知昭は、67歳で約40年勤め上げた会社を退職。第二の人生を歩み出した矢先に健康診断で末期の胃ガンが見つかった。残される家族のため、また人生の総括のために自ら最後のプロジェクトとして“エンディングノート”を作成する。家族が死の病に侵され最期を迎えるとき、残された家族に宿る思いとは? 

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 是枝監督は本作について「主人公(父)のキャラクターもさることながら、カメラを向けている人間(娘)の非常に冷静なふたつの批評性(撮られている者と撮っている私の両方に向けられた)によって、この作品はアクロバティックにドキュメンタリーとして成立している」と称賛。砂田監督の視線は人間・生命・家族のおかしみと哀しみの両方に届いていたと表現した。そんな本作の主題歌と劇中音楽を担当するのは人気アーティストのハナレグミ。独特の世界観で本作に彩りを与えている。(編集部・小松芙未)

映画『エンディングノート』は10月1日より新宿ピカデリーほか公開予定

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