三池崇史監督『一命』、カンヌでコンペ上映!約5分間のスタンディングオベーション!2,300席は満席

第64回カンヌ国際映画祭

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スタンディングオベーションに応える『一命』の瑛太 - Photo:Harumi Nakayama

 三池崇史監督『一命』の上映が現地時間19日、第64回カンヌ国際映画祭のメーン会場グランド・シアター・ルミエールで行われ、2,300席が満席となった。三池崇史監督が会場に姿を現した瞬間にヤンヤの喝采が沸き起こり、上映後も約5分間のスタンディングオベーションが続く盛況ぶりだった。

映画『一命』場面写真

 同作品の主演俳優・市川海老蔵は暴行事件を起こして謹慎中とあってカンヌ入りできなかったが、代わりに、現在米国ニューヨークで語学留学中の出演俳優・青木崇高が自腹でカンヌ入り。カメラマンのフラッシュを浴びながら皆でそろってカンヌ名物のレッドカーペットを歩いた。

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 三池監督は「昨今、映画のイベントなどでもどこでも赤絨毯があるので、その価値はどうなんだ!?っていうのもありますけど、こっちは本物ですからね。自分が演出するならライティングはこうだなとか、(演出の)流れはこうだなと気になるような、どこか冷めた部分はありますけど、階段は上り甲斐がありました」と語り、まんざらでもない様子。

 瑛太も「わりとシリアスな音楽(同映画祭テーマ曲のサン=サーンス作曲『動物の謝肉祭』より「水族館」)が流れているなと。緊張感が増して、どんな気持ちで居たらいいのか、考えてました」と、正直な気持ちを吐露した。

 同映画は、滝口康彦原作「異聞浪人記」が原作で、義理の息子(瑛太)が井伊家で起こした切腹事件を巡って、義父の半四郎(市川海老蔵)が復讐を仕掛ける時代劇。同映画祭のコンペ部門では、実写映画初となる3Dを使用。仏語と英語の字幕も3Dにするため、カンヌ前に英国ロンドンで字幕を入れる作業をして来たという。

 そして念願のカンヌでのワールドプレミア上映が実現したワケだが、三池監督は「(上映の)環境は良かったですね。音もいいし、字幕の出し方もいろいろ研究してもらいました。いつもの自分の作品を映画祭で上映すると、お祭りみたいにわーっとなるんですけど、じんわり感じてもらえたと思う。気持ちのいい優しい拍手でしたね」と満足げに語った。

 ちなみに、同じ原作を映画化した小林正樹監督の『切腹』(1962)は第16回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞しているが、三池監督は「約50年前にその作品があったから、我々がこうしてカンヌに来る機会と巡り会えたのは確か。我々が再び作ったことで、前作を汚すことなくコンペ入りし、『切腹』を作った方たちへのお礼というか、役目は果たせたかなと思います」と映画界の先輩たちへの敬意を込めて、満足げに語った。(取材・文:カンヌ・中山治美)
 
 映画『一命』は10月公開。

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