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劇団四季が被災地で特別公演!「子どもたちに生きる希望を届けたい」

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被災地への思いを語った劇団四季の面々
被災地への思いを語った劇団四季の面々

 12日、劇団四季が今月末より行う東北特別招待公演「ユタと不思議な仲間たち」の けいこ場取材と合同取材会が四季芸術センターで行われ、劇団四季代表の浅利慶太をはじめとする面々が、今回の公演に懸ける思いを語った。合同取材会には浅利のほか、振付の加藤敬二、出演者の菊地正上川一哉奥平光紀吉谷昭雄が出席した。

 今回の特別招待公演で、劇団四季は東日本大震災にて大きな被害を受けた東北3県(岩手県・宮城県・福島県)の計13都市で、7月25日から8月26日までの約1か月間、合計27回の無料招待公演を行う。

 被災地へ元気を届けたいという思いを象徴するように、キャストも東北出身者を中心に構成され、演目も東北の美しい自然を舞台にした「ユタと不思議な仲間たち」に決定。都会から田舎にやってきた主人公ユタが、新しい土地になじめずいじめられながらも、現世で生きることがかなわなかった座敷わらしに助けられて、人生の感動や友情と連帯の大切さを学んでいく物語であり、今回公開された第1幕には座敷わらしがユタに「生きているって素晴らしい」と諭す場面もあり、まさに被災地の子どもたちへの強く生きろというメッセージの込められた作品になっている。

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 公開げいこ後の合同取材会では口々に被災地への思いや意気込みが語られた。主人公のユタを演じた上川は「ユタという少年の気持ちも、被災された子どもたちと同じ経験をしていると思う。だからこそうそのないリアルな芝居をできるよう肝に銘じていきたいです」と被災地への思いを切々と語った。座敷わらしのペドロを演じた菊地は岩手県釜石市出身であり、被災地の現状には胸を痛めていたといい、涙で言葉を詰まらせながらも「子どもたちは心に計り知れない深い傷を負っていると思う。これから生きていく心の支えとなる何かを受け取ってほしい」と明かすと、浅利からは「自分たちの国の言葉で訴えることで、ストレートに心に響いてくれたら」と東北弁へのこだわりを

 さらに、通常の舞台とは異なり公演は各地の学校の体育館で行われる。半径10メートルほどのアクティングエリアを子どもたちが取り囲むように鑑賞することに、浅利は「子どもたちと同じ目線で、一人一人に語りかけられるような舞台にしたい」と力強く語った。また、今回の特別招待公演は劇団スタッフにとっても強行軍となる。公演の場所によっては宿泊地から片道3時間かかることもあるといい、劇団四季の強い意気込みを感じられる公演となりそうだ。(取材・文:中村好伸)

ミュージカル「ユタと不思議な仲間たち」は7月25日から8月26日まで岩手県・宮城県・福島県にて上演

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