『未来を生きる君たちへ』で3度目のアカデミー賞獲得!知られざる映画大国デンマーク!

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未知の才能がひしめく国・デンマーク!-映画『未来を生きる君たちへ』より - (C) Zentropa Entertainments16,2010

 アンデルセン童話で知られるデンマークは、第60回アカデミー賞で『バベットの晩餐会』、その翌年に『ペレ』、そして第83回では『未来を生きる君たちへ』で外国語映画賞を受賞している映画大国だ。映画人たちのまじめな取り組みにより、この国の観客はハリウッドナイズされることなく国産の映画を好む傾向にあり、才能あるデンマーク人監督たちが次々と海外進出を果たしている。

映画『未来を生きる君たちへ』場面写真

 デンマークを代表する映画監督といえば、ニコール・キッドマンシャルロット・ゲンズブールという、有名な女優たちをいじめ抜くことで有名な『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の鬼才ラース・フォン・トリアーがいる。現在は解散したものの、彼は1995年に「ドグマ95」を提唱。それは映画製作での手持ちカメラの使用や、自然光による撮影、効果音の禁止などの厳しいルールを設けたまったく新しいムーブメントで、やがて世界中に広がりを見せていく。

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 ドグマ作品としては、トリアー監督の『イディオッツ』(1998年)、トマス・ヴィンターベア監督の『セレブレーション』(1998年)、ロネ・シェルフィグ監督の『幸せになるためのイタリア語講座』(2000年)、スサンネ・ビア監督の『しあわせな孤独』(2002年)などが日本でも公開され話題を呼んだ。その後シェルフィグ監督は『17歳の肖像』をイギリスで撮り上げるなど、才能あふれる監督たちは海外にもその活躍の場を広げている。

 中でも特筆すべきなのが、2006年に『アフター・ウェディング』が初めてアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたスサンネ・ビア監督の躍進だ。彼女は2008年には『悲しみが乾くまで』でハリウッドに進出し、イタリアロケを行う次回作では、ピアース・ブロスナンの主演が決定している。危機的状況に敏感な監督は、『しあわせな孤独』では交通事故によってもたらされる波紋を、そして2004年の『ある愛の風景』ではアフガン帰還兵一家の苦しみを描くなど、女性らしいこまやかさで市井に生きる人々の痛みを丁寧にすくいとっている。アカデミー賞&ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞をW受賞した『未来を生きる君たちへ』では「復讐(ふくしゅう)」と「赦(ゆる)し」をテーマに、ある2組の家族の心の軌跡を映し出す。911以降の厳しい時代を生きるすべての大人と子どもたちに贈る、胸をかき乱される物語には、派手さはないが底力あふれるデンマーク映画の魂が宿っている。(ライター:平野敦子)

『未来を生きる君たちへ』は8月13日より全国順次公開

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