ライアン・ゴズリング主演の話題作『ドライブ』、カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞したニコラス・ウィンディング・レフン監督を直撃!

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ニコラス・ウィンディング・レフン監督

 ハリウッドの人気俳優ライアン・ゴズリングキャリー・マリガンが共演した話題作『ドライブ(原題) / Drive』について、ニコラス・ウィンディング・レフン監督が語った。

 同作は、昼はアクション映画のカースタントマンとして活躍し、夜は強盗を安全な場所へと導く逃がし屋のドライバーとして働く主人公(ライアン・ゴズリング)は、アパートで同じ階に住む若い妻アイリーン(キャリー・マリガン)と親しくなるが、刑務所から出所してきた彼女の夫が戻ってきたことで、いろいろなトラブルが起こり始めていくというサスペンス・アクション作品。この映画は、今年のカンヌ国際映画祭でパルムドール候補にノミネートされ、さらに監督のニコラス・ウィンディング・レフンは同映画祭で監督賞を受賞している注目の作品だ。

 まず、この映画の製作はライアン・ゴズリングの車の中で決まったそうだ。「L.Aでハリソン・フォード主演で、脚本をポール・シュレイダーが執筆したCIAの男を描いた映画『ダイング・オブ・ザ・ライト(原題) / Dying of the Light』を製作する予定だった」とすでに他の作品に取りかかろうとしていたらしい。ところが「その映画ではハリソン・フォードが最後に死ぬ設定だったが、ある時彼がその死ぬ設定に反対してしまって、それが気に入らなかった僕は、制作費がすべて揃っていたにもかかわらず、監督を降板してしまったんだよ……」と思わぬ形で降板した後、ハリウッドで苦渋をなめた彼は「その後、ライアン・ゴズリングから共に映画を製作しないかという電話をもらったんだ。そのとき僕は、熱を出してて彼が読むように勧めてくれた脚本も頭の中に入らなくて、途中で帰ろうとしたが、僕が車を運転できなかったために、ライアン・ゴズリングが僕が当時泊まっていたホテルまで送ってくれたんだ。その帰路で、二人の間にぎこちない沈黙の瞬間が生まれてラジオの曲を聴き始めた際に、このポップミュージックを聴きながら、街中を運転するドライバーの発想を思いついてライアンに話したら、面白そうだ参加するよ!と言ってくれたんだよ!」と通常のハリウッドの映画と違い、企画からすぐに撮影に入ったようだ。

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 この映画では映画『ブロードキャスト・ニュース』のアルバート・ブルックスが、これまでのイメージを払拭する悪役を演じている。「彼には一度も会ったことがなかったし、ろくに彼のことも知らなかったが、この役をアルバート・ブルックスにずっと演じてほしいと思っていたんだ」と明かし、さらに「彼はこれまでの出演作品の中で、悪役を演じたことがなく、人を殺す役も演じたことがなかったから、適役だと思ったんだ」と語った。そして実際にアルバートと会ってみると「彼はまるで火山が爆発するような怒りを表現できて、さらにどのタイミングでそれを表現するかをしっかりと僕に教えてくれたんだ」と監督もこなすアルバートから学ぶ点があったようだ。さらにこの映画では、アルバートの鬼気迫る形相が見所の一つになっている。

 アイリーン役を演じたキャリー・マリガンについて「ジェームズ・サリスの原作ではこのアイリーン役はラテン系の設定で、僕はラテン系の女優を探していていたが、なかなか決断ができなかったんだ。そんな時に、キャリーのエージェントから電話があって、彼女が僕を訪ねてきたんだよ。彼女がドアを開けて部屋に入ってきてすぐに、彼女がアイリーンだと思ったんだ」と直感で決めたらしく、そのうえ「キャリーの少しイノセントなイメージが僕の妻に似ていたんだ(笑)。もし、このようなバイオレントな映画を製作するなら、以前に僕が妻と恋に落ちたように、僕がキャリーみたいな女性と恋に落ちるような気持ちで制作するべきではないかとおもったんだ」と明かしている。

 映画は、主役ドライバーを演じたライアンの台詞は少なく、表情や動作、さらにサウンドトラックでテンションが高められ、最初から最後まで緊迫した映像が観られる。そして、ニコラスが特徴とするバイオレンスが目を覆いたくなるほど鮮烈に迫ってくる。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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