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市川海老蔵、瑛太とは子どもの名前を一緒に考えるほどの仲に!三池監督と明かす『一命』制作秘話

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インタビューに応じた市川海老蔵と三池崇史監督
インタビューに応じた市川海老蔵と三池崇史監督 - 写真:吉岡希鼓斗

 映画『一命』で初めてタッグを組んだ鬼才・三池崇史監督と、明日の歌舞伎界を担う市川海老蔵が、瑛太との撮影秘話を語った。現在33歳の海老蔵と28歳の瑛太が、親子ほど年の離れた役柄に挑戦した本作。海老蔵は、瑛太の演技に懸ける熱い思いに圧倒されながらも、公私共に仲良くなったことを明かした。

映画『一命』場面写真

 瑛太について、「イメージどおりの好青年なんですけど、めちゃくちゃ熱い男なんですよ。面と向かって“負けませんから!”と言うので、なんなんだろう、この熱さは……とびっくりしていました(笑)」と衝撃的だったという初対面の感想を振り返る海老蔵。しかし、真正面からぶつかってきた瑛太とは、公私共に仲良くなることができ、撮影現場でも空き時間に瑛太の部屋に行ったり、iPadで遊んでいたりしたそう。今ではお互い父親となった二人だが、撮影当時は瑛太に子どもが生まれたばかりで、「名前はこうしたほうがいいんじゃない? なんて話もしていました」と意外なエピソードも明かしてくれた。

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 日本映画界を引っ張る瑛太の“武器”は、ナチュラルな演技。三池監督は、「歌舞伎の世界では、瑛太は何の役にも立たないですよね? でも映画だととても面白い存在。海老蔵さんも、モニターを見ながら『瑛太くんは、なんであんな自然な演技ができるんだろう』ってものすごく観察していました。役者同士がいい刺激をし合いながら、現場の空気も高まって、最高にいい撮影になりました」と瑛太を評価。海老蔵は「瑛太くんが持っている、“普通にいられることの感度”は、僕にないものだったのでとても刺激的でした。歌舞伎をやっていると非日常的なことに対応することが多いんです。でもドラマは日常的なものを切り出すことが多い。日常の、ふとしたときに生まれる0.01秒の間が、瑛太くんには見えて、それが素晴らしいと思いました」と瑛太の演技が新たな刺激となったことを明かした。

 「毎日現場に行くと、半四郎の格好をした市川海老蔵がいて、瑛太、満島ひかり、役所広司がいる。僕の大好きな役者たちが、僕が何か言えばそれに応えてくれることが、すごくうれしかった!」と少年のような笑顔を浮かべた三池監督は、「それぞれ、どうやって役者になったかも、どんな経験を積んできたかもまったく違うので、そんな役者たちと一つの映画を作れたのはとても幸せでした」と彼らを率いた感想を語った。四人の個性派俳優たちの役者としてのエネルギーが、伝わってくる本作は、海老蔵演じる元芸州広島・福島家家臣の浪人・津雲半四郎、瑛太演じる千々岩求女が、生活に困窮しながらも、愛する者のために武家社会に立ち向かっていく姿を描いた作品。三池監督、海老蔵、瑛太らの化学反応を、映画館で確かめてもらいたい。(編集部・森田真帆)

映画『一命』は10月15日より全国公開

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