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西島秀俊、殴られ屋の役づくりで共演者とのあいさつも禁止!演技を超えて現場はパニックになるほど

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アミール・ナデリ監督(左)と西島秀俊
アミール・ナデリ監督(左)と西島秀俊 - Photo: Megumi Shibata

 第16回釜山国際映画祭(BIFF)のガラ・プレゼンテーション部門に招待された、イラン人監督による日本映画『CUT』。その記者会見が7日に開かれ、アミール・ナデリ監督と主演の西島秀俊が出席した。

映画『CUT』場面写真

 借金返済のために殴られ屋を始めた、売れない映画監督の秀二役を体現した西島は「ナデリ監督の演出スタイルは本当に独特です。ヤクザの事務所のセットに入ったら誰ともしゃべるなと言われたので、共演者のみなさんに『初めまして』も『おはようございます』もいっさい言いませんでした。1か月半の間、僕は監督や(プロデューサーの)ショーレ・ゴルパリアンさんと英語でしか話さなかったので、(日本語の)話し方を忘れそうでした」とストイックな役づくりを明かした。さらに「監督は『クリシェではなく、人間を演じてくれ』と、とても丁寧に演出される方です。秀二がトイレで殴られるシーンでは、監督が全スタッフを盛り上げるあまり、みんなが怒鳴り合うほど現場はパニック状態でした。俳優全員も演技を超えていたので、『カット』がかかっても止まらないんです。助監督さんが割って止めに入るぐらい、すごいテンションの現場でした。撮影に入る前に『おまえは地獄を見るぞ』とナデリ監督に言われましたが、僕にはとても幸せな毎日でした」と続けた。

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 西島の言葉に感謝の念を伝えた監督も「お気に入りの俳優である西島さんが、全幅の信頼を寄せてくれた」と誇らしげ。監督と西島の相思相愛ぶりが伝わる、熱い会見となった。

 なお、イラン出身のナデリ監督は現在アメリカ在住のため、ジャファル・パナヒ監督など「同郷の映画人が逮捕されている件についてどう思うか」といった質問も相次いで登場。モデレーターを務めたベテラン俳優のアン・ソンギが「韓国も1980年代まで軍事政権下にありましたから、母国の政治状況について質問される監督の気持ちはよくわかります。でもきっと、文化の花は開きますよ」とフォローするひと幕もあった。(取材・文:柴田メグミ)

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